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もっと知りたい世紀末ウィ-ンの美術 クリムト、シ-レらが活躍した黄金と退廃の帝都

千足伸行

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784808708665
ISBN 10 : 4808708663
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

大きなサイズで名作をじっくり鑑賞。第一人者ならではの中身の濃い、読みやすい解説を付したアートビギナーズシリーズ。本書では美術を軸としながら、より広い視点から世紀末都市ウィーンの全体像を見る。

【著者紹介】
千足伸行 : 1940年東京生まれ。東京大学文学部卒業。TBS(東京放送)を経て国立西洋美術館に勤務。1970‐72年、西ドイツ(当時)政府給費留学生としてドイツに留学。1979年より成城大学文芸学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    シリーズの画家別にまとめられたものとは、趣きも編集方針も随分と異なる。すなわち、ここでは世紀末ウィーンの持つ独特の社会性、及び文化全般を有機的に語ろうとするのである。こと絵画に限って言えばやはりクリムト、シーレ、ココシュカということになるだろう。そして、建築の分野ではオットー・ワーグナー、オルブリヒ、ホフマン等が活躍し、音楽界にはマーラー、シェーンベルク等が。さらにはかのフロイトもウィーンにいたのである。なんとも絢爛豪華、かつここウィーンにしかない文化が一斉に花開いたことか。それはまた危険な耽美であった。

  • Nat

    図書館本。世紀末のウィーンの様子がよくわかる。去年の夏にウィーンに行ったことを思い出しながら読んだので、とても楽しく読めた。暑い時だったので、リンク一周を歩かなかったが、涼しい時ならフロイトのように歩いて周るのも楽しそう。

  • 石油監査人

    「世紀末ウィーンの美術」を読みました。この本では、19世紀末の分離派の盛衰を、当時のウィーンの政治状況や時代背景、ハプスブルク家の歴史なども交えて解説しています。クリムトやシーレなどの絵画の話題が中心ですが、ウィーン工房の家具やファッション、デザイン、そして、オットー・ワグナーに代表される分離派の建築についても、ページが割かれていて、興味深く読むことが出来ました。また、ウィーン工房の仕事を日本に伝え、近年、評価が高まっている上野伊三郎・リチ夫妻の事も紹介されていて、いずれ、作品を見たいと感じました。

  • miho

    【2023-013】【図】昨日(1/26)から始まったエゴン・シーレ展(@東京都美術館)へ向けて、エゴン・シーレと世紀末ウィーンの美術を予習したくて借りてきました。クリムトは好きでなんとなくの知識はあるのですが、エゴン・シーレについてはほぼ知識なし。アートや彼の人生だけでなく、ウィーンという街や当時の建築にも触れられていて、多角的に学べてよかったです。

  • またの名

    その名も『自慰』という題名通りの自画像を描いたシーレを、百合萌えロリコン男として紹介。幼女誘拐容疑で逮捕されたが弁護の余地はあるグレーなシーレ特集の隣に、自他ともに認める筋金入りロリ&ショタコン文学者アルテンベルクと建築家ロースを掲載する本書が見せるウィーンは、人々が政治や社会の改革に無関心で官能的な喜びのことしか考えてない芸術都市。マーラーから妻アルマを奪ったもののフラれて彼女そっくりな人形を造らせ慰めとした画家ココシュカの三角関係話などが溢れる街で、フロイトが登場したのは必然だと言われても違和感ナシ。

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