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アイルランド現代史 独立と紛争、そしてリベラルな富裕国へ 中公新書

北野充

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121027177
ISBN 10 : 4121027175
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
北野充 ,  

Content Description

多彩なビールやウィスキー、作家ジェイムズ・ジョイスの祖国、ラグビー強豪国としても知られるアイルランド。約七五〇年のイングランド/英国支配の後、一九二二年に独立を勝ち取った。貧困や人口流出、北アイルランド紛争などの困難に直面するも、一九九〇年代半ばからの高度経済成長を経て一人当たりGDP世界二位の富裕国へ、同性婚も容認するリベラルな国へと変身する。独立後を中心に、苦心と奮闘の歴史を辿る。

目次 : 序章 二〇世紀に至るまでのアイルランド/ 第1章 共和国を目指して 一九〇〇〜一九二三年/ 第2章 新たな国づくり 一九二三〜一九四九年/ 第3章 経済停滞からの脱却を目指して 一九四八〜一九八六年/ 第4章 ケルティック・タイガーの時代 一九八七〜二〇〇八年/ 第5章 危機と再生 二〇〇八〜二〇二二年/ 終章 日本はアイルランドから何を学べるか

【著者紹介】
北野充 : 1957年東京都生まれ。80年東京大学文学部卒業。同年、外務省入省。97年ジュネーブ大学修士。在アメリカ合衆国日本国大使館公使、外務省軍縮不拡散・科学部長、在ウィーン国際機関日本政府代表部特命全権大使などを経て、2019年より駐アイルランド特命全権大使(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • skunk_c

    アイルランドに大使として赴任した著者が、その国のことを学んだ内容を本にしたものだそうだ。現代史が中心だが、イギリス支配時代にも目配せがあり、政治や経済のバランスもよく取れている。また、コラムでスポーツや文学、音楽から酒まで取り上げており、これがまたミニ知識で面白かった。専門のベテラン学者が書くような深みはないが、非常にわかりやすく整理され、また日本として学ぶ点を考えようとする部分も、押しつけがましさがない、特に周辺に似たような国に恵まれている点を評価し、国同士が共同でものを考えるという姿勢はうらやましい。

  • 榊原 香織

    アイルランドでテロとかなくなったのって1998年ベルファスト合意からなので、割と最近。 主に政治、経済の流れ。 2022年春まで書いてある。 厳しいカトリック国だったのが今はゲイの首相だから隔世の感

  • 風に吹かれて

     英国はアイルランドに多くの人を入植させた。そのメインとなる地が現在の北アイルランド。北アイルランドはイギリスの連合王国、アイルランドは自由国。同じ島で国境を接し英国からの入植者が多い北アイルランドはプロテスタントが多く、アイルランドはカトリック。現在の姿になるまで血で血を争う内紛もあった。 EU離脱の際も自由に往来していたアイルランドと北アイルランドの関係はどうなるのかなど難題も多かった。北アイルランドを中心とした英国関係の複雑さを思う。 →

  • のれん

    アイルランドの20世紀独立から現在までの政治史を中心に語る。それまでの歴史はかなりざっくばらんで、なんで独立したがるのかさえ本書だけでは掴みにくい。 一方文化史については作家や映画の紹介コラムでまとめられていて、親切ではないが読みやすい入門書と読める。 法人税を減らし、英語圏という強みを生かしたグローバル化は西欧ならではの経済成長案ではあるし、そのためのリベラル化もEUという下地があるからこそ。 日本の寂しい所は同文化圏と溝があるばかりか、比較すらできぬほど政治経済様態が違う所にあるのかもしれない。

  • はちこう

    先日読んだ「街道をゆく 愛蘭土紀行T・U」には経済的な話しは書かれていなかった。また司馬さん一行の訪愛自体が1987年なので、その後のアイルランドの経済や政治の経過を知る上でもとても参考になった。アイルランドは住宅やインフラ等の整備が必要とのことだが、GDP世界二位になったのは、法人税を低くし国外からの企業誘致を進めてきたかららしい。私には何が正解なのかよく分からないが、経済を中心に考えるのであれば、日本もアイルランドの政策を参考にするべきでだと思う。

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