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批評の教室 チョウのように読み、ハチのように書く ちくま新書

北村紗衣

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480074256
ISBN 10 : 4480074252
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

批評はなによりも、作品を楽しむためにあります。本書では、批評を「精読する」「分析する」「書く」の3つのステップに分けて、そのやり方を解説していきます。チョウのように軽いフットワークで作品を理解し、ハチのように鋭い視点で読み解く方法を身につけましょう。必要なのは、センスではなく調査力と注意深さ。そしていくつかのコツを飲み込めば、誰でも楽しく批評ができます。作品をより深く理解し、たくさんの人とシェアするための、批評の教室へようこそ。

目次 : プロローグ 批評って何をするの?/ 第1章 精読する(精読とは?/ 精読のためにすべきこと/ 精読のためにすべきではないこと)/ 第2章 分析する(批評理論とは?/ タイムラインに起こしてみる/ とりあえず図に描いてみる/ 価値づけする)/ 第3章 書く(書き始める/ 切り口を提示し、分析する/ 書くためのテクニック)/ 第4章 コミュニティをつくる―実践編(『あの夜、マイアミで』/ 『華麗なるギャツビー』)

【著者紹介】
北村紗衣 : 1983年生まれ。武蔵大学人文学部英語英米文化学科准教授。専門はシェイクスピア、舞台芸術史、フェミニスト批評。ウィキペディアンとしても活動する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • アキ

    批評とはコミュニケーションである。批評を書く時の覚悟として大事なのは、人に好かれたいという気持ちを捨てること。ある一つの切り口から批評するのに、新見南吉「ごん狐」を「なぜ、うなぎはこんなに美味そうなのかー美食文学としての『ごん狐』」というタイトルで例を挙げていて、唸ります。人の数だけ批評があり、それをゼミで議論する具体例も載せていて、そこでは著者の失敗作を引き合いに出していて好感が持てる。何より「チョウのように読み、ハチのように書く」という副題に惹かれて読みました。批評の楽しさとセンスの良さを感じました。

  • 山上徹也そっくりおじさん・寺

    この本、面白かった。批評って楽しい。この読書メーターだって、レビューという批評が楽しいのである。感想(批評)を発表するつもりで読書したり映画を観たり音楽を聴いたり観劇している人は少なくないはずだ。それも込みでの本であり映画であるはずだ。読メでレビューしたおかげでコメントをもらい、そこから新しく教わるものは多い。少なくとも私は、何らかの批評をしたおかげで好んで映画を観るようになったし、読みたい本も増えた。批評は豊かな世界をもたらしてくれた。だからもっと上手く批評できるようになりたい。本書はその座右の書です。

  • syaori

    「作品について楽しく掘り下げたい」人のための批評入門。精読し分析し書く、という流れを映画や小説などの例を挙げて小気味よい文章で実践しながら説明することで、批評のために何をすればいいのか、漠然とした感想から思考をまとめてゆく方法を具体的に想像できるようになっているところが助かります。また自分のバイアスを認識しておく、読者が作品の様子を把握できるように書く、読者層を想定するなど批評に当って注意する点もきちんと押さえられているうえ、作品を分析し、それを他人とシェアして深め合う楽しさが伝わってくる素敵な本でした。

  • ロクシェ

    評価【○】「小説の感想って何をどう書けばいいんだろう?」と迷いながら試行錯誤し、たどり着いたのが「批評」でした。著者の語る「良い批評」とは、その批評を読んだことで読む前よりも対象の作品や作者についてもっと興味深いと思ってもらえる文章のこと。たとえばYouTubeのコメント欄で見かける「神曲」とか「神アニメ」みたいなコメント。「神◯◯とは言うけれど、具体的には何を司る神なのか?何をもって、どんなところがどのくらいの塩梅で神なのか?」を言語化したくてウズウズするような人は、批評を楽しめる素質があると思います。

  • ころこ

    当たり前といえば当たり前のことが書いてあります。平易なので「批評とは」という問いをこれから考えたい人には良い本だと思います。他方で参照される作品を多くすることで、勘違いされないように平易さとのバランスをとっています。注目したのは第4章「コミュニティをつくる」です。作品を小説や映画などに限らないとすれば、あらゆる行為から読みとり、それを批評することは可能です。作家や文化人と呼ばれる人のツイッターのひどさに呆れている身からすれば、SNSの文章、なかでもリプライの批評性を意識し、自らも肝に銘じていきたいです。

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