岳飛伝 8 龍蟠の章 集英社文庫

北方謙三

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087455991
ISBN 10 : 4087455998
フォーマット
出版社
発行年月
2017年06月
日本
追加情報
:
400p;16

内容詳細

中華の外の地域で変化が起きていた。西遼では耶律大石が死に、南方では秦容が街を拡大した。同じく南方に来て、基盤作りを始めた岳飛を南宋の軍が狙う。また梁山泊水軍を韓世忠軍が襲った。

【著者紹介】
北方謙三 : 1947年唐津生まれ。中央大学法学部卒業。81年『弔鐘はるかなり』でデビュー。83年『眠りなき夜』で第4回吉川英治文学新人賞を、85年『渇きの街』で第38回日本推理作家協会賞長編部門を、91年『破軍の星』で第4回柴田錬三郎賞を受賞。また、2004年『楊家将』で第38回吉川英治文学賞を、06年『水滸伝』(全19巻)で第9回司馬遼太郎賞を、07年『独り群せず』で第1回舟橋聖一文学賞を受賞。10年に第13回日本ミステリー文学大賞を、11年『楊令伝』で第65回毎日出版文化賞特別賞を受賞し、13年に紫綬褒章を受章。16年、第64回菊池寛賞を受賞。17年、「大水滸伝」シリーズで第6回歴史時代作家クラブ賞特別功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • W-G さん

    様々なパートが細切れで少しずつ進行する、若干スローペースではあるが、人と人の再会や別れが多く描かれ、心が温まる、退屈を感じさせない巻。耶律大石が最期を迎え、顧大嫂が西の執政に。よくよく考えると、豊臣秀吉級のとてつもない立身出世人生。ここに韓成が絡んで、西の方でも一盛り上がりあるのだろうか。分量としては南方の岳飛/秦容の軍編成着手の経緯が最も多く、ここでも、岳飛とその家族、梁興との再会、そして遂にの秦容/岳飛の対面と、決して劇的にはならず、静かに熱い交流として、先への期待を高める。

  • しんごろ さん

    岳飛、秦容の開墾が主だったのが、今作から様子が一変。南宋と梁山泊水軍が手探りながらぶつかった。岳飛も秦容も開墾しつつも、軍の整備に入り、いよいよ激闘の予感を感じさせる。一方で西遼の巨星が…。今作あたりから、梁山泊から岳飛がメインになってきたか。まさに“水滸伝”から”“岳飛伝”という様相に。それでも史進と蘇端のやりとりにクスリと笑い、宣凱のぼそっとした惚気に、“水滸伝”の要素が残ってて、やはり、これは“北方水滸伝”なんだと、ホッとしている自分がいる。次作は激闘の予感を感じさせましたね。

  • sin さん

    「こわい、こわい3年も後回しにしていた。」さて、詰まるところ人を動かすのは思想ではなく感情であると思うのだが話が進むにつれ登場人物は行動に意義を模索する漢に転身してしまう。思索する豪傑たちに卑劣漢はいない、汚れ仕事や私欲さえなんとなく綺麗事に糊塗されてしまうようで釈然としない。岳飛は中華は一つでないと漢民族同士の殺し合いになると歴史を振り返って考察するが、降りかかる火の粉を払うのではなく戦を無くす戦であるのか?その彼が戦に向かうときに蘇生していくのは彼だけでなく物語もそうであると感じた。

  • 眠る山猫屋 さん

    七巻・八巻とあとがきが良い!そうか史実は随分違うんだな・・・。岳飛と秦容がとうとう邂逅したけれど前途多難な雲行き。ずいぶん南の果てでの戦になる様相。そして往年の梁山泊・子午山メンバーがチラチラと活躍(したりしなかったり)。韓世忠の人間臭さは嫌いになれないが、年齢を重ねても変われない所が彼の限界なのだろうか。時を過たねば梁山泊の一員になっていた人物なのにね。

  • future4227 さん

    この巻でいよいよ開戦か、と期待していたのだが、始まりそうでなかなか始まらない。かなり焦らされている感じ。読者の気持ちを察したかのように海上では南宋水軍の韓世忠が痺れを切らして梁山泊水軍に攻撃を仕掛ける。さあ、いよいよかな。巻末の解説によると南宋宰相の秦檜は、今に至っても像に唾を吐きかけられたり、蹴られたりと散々な目にあってるらしく、少し気の毒に思う。歴史上の人物に怒りをぶつけるとか、ちょっと日本人の発想にはないかな。

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人物・団体紹介

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北方謙三

1947年、佐賀県唐津市に生まれる。73年、中央大学法学部を卒業。81年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、83年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、85年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。89年『武王の門』で歴史小説にも進出、91年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、2004年に『

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