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シベリア抑留・絵画が記録した命と尊厳(仮)

勇崎作衛

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784779122507
ISBN 10 : 4779122503
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

あなたの家族がこの収容所にいると想像してみてください。冷凍庫より寒い地で、死に至る労働と飢え。人としての尊厳とは?死者は6万人とも34万人とも…

目次 : 将校官舎の惨劇/ 丸坊主の日本女性/ 運命の拉致行/ ソ連領 初の驚き 少年盗人集団/ シベリア着第一日目の恐怖/ バイカル湖の秋/ バイカル湖暮景/ 第七大隊収容所 髭のO大尉/ 寒さと空腹の伐採作業/ 残飯あさり―赤い吹雪〔ほか〕

【著者紹介】
勇崎作衛 : シベリア抑留者で画家。1923年富山県生まれ。22歳で満州で捕虜となり、3年間の収容所暮らしを送り引き揚げ。復員後は、東京で家具商を営みながら、記憶を頼りにシベリアの体験をスケッチで再現していった。65歳からは油絵を始め、その後20年近くにわたりシベリア抑留体験の作品を描き続ける。2011年逝去

石黒謙吾 : 著述家・編集者。1961年金沢市生まれ。伯父がシベリア抑留者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Haruka Fukuhara

    印象深い絵の数々。文章も冷静に読みたいのに編集で変に文字が強調されていて落ち着かない。編集者の熱意がなければこうして自分の目に触れることはあり得なかったのでその点の功績は計り知れないにしても、あまり自分のメッセージ性を前に出して作品を歪めるのは感心しない。前書きも蛇足にしか思えなかった。あとシベリア抑留は「ソ連」のおぞましさであって「戦争」のおぞましさの表れなのかはわからない。共産圏は戦争時に限らず人間を虐げてきた事実がある。何にせよ、重い歴史。何と声をかければいいかわからないが、お疲れさまでした。

  • としき

    15年前に亡くなった父はシベリア抑留者だった。戦後13年経って最後の引き上げ船で舞鶴港に帰ってきたと聞いている。本人は当然のごとく惨たらしい抑留生活については一切口にしなかった。極寒の地で仲間が次々に飢えと寒さに耐えきれず死んでいく姿など思い出したくもないのは当然だろう。同じ抑留者の作者は、この体験はやはり後世の我々にも語り継いで、二度と人がひとを殺しあう戦争を繰り返してはいけないと思い、辛い思いをしながらこの85枚の絵を描いたのだろう。でも情けないかな、今平和ボケした自分には現実としては捉えられない。

  • くろず

    日本も過去に命の尊厳を無視した行為を行い、また、命の尊厳を無視した扱いを受けた。あの国は悪だ、というのではなく、このようなことを生み出す戦争自体を無くす、という考えに向かわなくてはいけないと気付かされた。

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