加藤陽子(日本近代史)

人物・団体ページへ

戦争の日本近現代史 東大式レッスン!征韓論から太平洋戦争まで 講談社現代新書

加藤陽子(日本近代史)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061495999
ISBN 10 : 4061495992
フォーマット
出版社
発行年月
2002年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
18cm,293p

内容詳細

日本はなぜ太平洋戦争へ突入していったのか。国家は開戦への道筋をどう整え、国民はどんな感覚で参戦を納得したのか。明治以降の「戦争の理論」を解き明かした画期的近代日本論全9講。

【著者紹介】
加藤陽子 (書籍) : 1960年生まれ。89年、東京大学大学院博士課程修了(国史学)。山梨大学助教授、スタンフォード大学フーバー研究所訪問研究員などを経て、現在は東京大学大学院人文社会系研究科助教授。専攻は日本近代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • アキ さん

    日清戦争から大平洋戦争まで為政者や国民がどのような論理の筋道で戦争を受けとめていったのか、その変遷を追った。日清戦争は、英露にはさまれた朝鮮の独立支援を目的に福沢諭吉が文明と野蛮の戦いと国民に説明。日露戦争は吉野作造が門戸開放を行わない文明の敵ロシアへの戒めとその国の国民を解放するという天授の使命とした。意外だったのは人種差別撤廃を国際連盟に提出した日本とそれを内政干渉だと反発した米国の構図。その時代ならではの事情。未来に生かせるかはわからないが、戦争の歴史を振り返りその時代の必然性を想像することは重要。

  • 007 kazu さん

    明治以降の日本が経験した戦争の論理とは?外交に止まらず世論の側面も含め世界情勢と合わせて解説する。今の視点で見れば荒唐無稽に思える箇所があるのも当然だが、複雑な変数と多くの前提の中でもがく為政者や当時の国民達の考えに思いを馳せる。日本からの人種差別撤廃条項の申し入れが米国の国連加盟に大きな影響があった点など興味深かった。新書と思って安易に考えたが高度にアカデミックでそれ相応の覚悟がないと消化しきれず大いに時間がかかった。しかし、東大の講義をこの価格で受けたと思えば満足度も違うか。

  • A.T さん

    1894年 日清戦争 1904年 日露戦争 1914年 第一次世界大戦 1931年 満州事変 1941年 太平洋戦争 この時代が戦争に戦争をつぐ時代であった事実の重みを振り返る。だから戦争にうったえなければならない、だから戦争をしていいのだ、という感覚になる不思議。なぜ軍事費を出し惜しみしてはならないのか、なぜ清国を敵にするのか、なぜロシアと戦わなければならないのか、なぜ中国と長い戦争を戦わなければならないか、への答えが当時急速に形成され準備されていった経緯を知ることは、きっと未来の標べになるだろう。

  • 小鈴 さん

    感傷主義でもなく居直りでもなく戦争や戦争責任を論ずることに成功していると思う。日清戦争以降、おおよそ10年おきに戦争してきた日本はどのように戦争を受け止めたのか、その背景と論理を浮かび上がらせる。現在の地点から太平洋戦争を取り出すとなんでそんなことを?と思うことも多いが、日清戦争からの流れを知ることで戦争を選択する妥当性が理解できる。が、書かれてあるように、軍事的観点から国際関係を見ていくと侵略という観点を聞き手に自覚させずに論理を展開することが可能で、そこは読み手も自覚して読まないといけないだろう。

  • ロビン さん

    歴史は繰り返すとは言うが、加藤によれば「歴史は一回性を特徴とするので、いくら事例を積み重ねても、次に起こりうる戦争の形態がこうだと予測することはできない」。全体に難解な本だが、本書を手掛かりに戦争を学ぶことは意義があるであろう。驚くのは、WWTまでは帝国主義戦争が当たり前だったため、日本人にとっても相手国の庶民や兵士の母親に思いをいたすどころではないのか、戦争や侵略行為に対して「悪」という観念のない事である。また、加藤の本は戦争をフラットな視点で分析しており反戦思想的な記述がみられないのも特徴と思う。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

哲学・歴史・宗教 に関連する商品情報

おすすめの商品