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モダン京都 遊楽の空間文化誌

加藤政洋

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784779511660
ISBN 10 : 4779511666
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

漱石や虚子、谷崎らが訪れた“宿”、花街や盛り場の景観の変遷…文学作品や地図、写真などをもとにモダン京都における“遊楽”の風景を再構成する。

目次 : 文学の風景を歩く/ 京の“宿”―“上木屋町”の文人たち/ 席貸と文学のトポロジー/ 鴨川畔の山紫水明―“東三本木”の文人たち/ 花街周辺の宴席文化―山猫・配膳・雇仲居/ 廓の景観と祭礼―“島原”の太夫道中をめぐって/ 祇園祭のねりもの―“祇園東”芸妓衆の仮装行列/ 鴨川納涼の空間文化史/ 祇園はうれし酔ひざめの…“祇園新橋”の強制疎開/ 「風流懺法」のあとさき―“真葛ケ原”の京饌寮/ 縁切りのトポスと「愛の空間」―安井金毘羅宮とその周辺/ 神屋川の料理茶屋―“平野”と“北野”のはざまで

【著者紹介】
加藤政洋 : 1955年富山大学人文学部卒業、2000年大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程修了、博士(文学)。現在、立命館大学文学部教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 田中峰和

    最初、京都の観光案内の本かと思って手に取ったが全く予想に反して、学術書であった。昭和2年に「文学の風景を歩く」で作成された「京都市明細図」に着目し、現在と比較して、その土地の建築用途を考察することで、街の成り立ちが浮かび上がるという視点を盛り込んだ珍しい手法の本。近松秋江の「二人の独り者」の一節に着目し、戦前の京都の街並みの描写を引用しながら、「花街周辺の遊楽」という斬新な切り口で京の各所の街のイメージを浮き彫りにしていく。他にも漱石や康成など文学の一節を引用しながら懐かしい京都を再現してくれる。

  • アメヲトコ

    近代京都における特殊な旅館「席貸」を軸にして「遊楽」の空間を描き出そうとする試み。現在観光地となっているあの場所はそうであったかという発見が多い一冊です。基本的に分析は京都市明細図に依拠しているので、本書の読解にはネット環境(近代京都オーバーレイマップ)が必須。

  • katashin86

    伝統を引き継いで今あるように見える京都、実はモダン=近代の到来に伴って新たな遊楽文化が形成され、それがまた形を変えて今に至る。

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