9条入門 「戦後再発見」双書

加藤典洋

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784422300580
ISBN 10 : 442230058X
フォーマット
出版社
発行年月
2019年05月
日本
追加情報
:
345p;19

内容詳細

この一冊で、すべての憲法論議は終わる。あらゆる政治的立場から離れた本当の9条の物語。その「出生の秘密」から「昭和天皇」「日米安保」との相克まで。

目次 : はじめに―憲法9条に負けるな(O先生の叱責/ 兆民先生の教え)/ 第1部 出生の秘密―敗戦から憲法制定まで(1945〜47年)(せめぎあい/ 独走/ 二つの神話とその同型性/ 天皇の空白を9条の光輝が満たす)/ 第2部 「平和国家」と冷戦のはじまり―9条・天皇・日米安保(1948〜51年)(戦争放棄から平和国家へ/ 冷戦の激化―マッカーサーからダレスへ)

【著者紹介】
加藤典洋 : 文芸評論家。1948年山形県生まれ。東京大学文学部仏文科卒。国立国会図書館勤務を経て、早稲田大学名誉教授。『アメリカの影』(講談社文芸文庫)、『敗戦後論』(ちくま学芸文庫、伊藤整文学賞)、『言語表現法講義』(岩波書店、新潮学芸賞)、『小説の未来』(朝日新聞社)、『テクストから遠く離れて』(講談社、この二著で桑原武夫学芸賞)ほか、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ころこ さん

    第1部では@戦争放棄の9条と象徴天皇の1条は共に昭和天皇を護るためにつくられた。A戦後、昭和天皇の道義的責任が浮上し、払拭するために昭和天皇が「責任は自分にある」から「全責任は自分にある」という発言が捏造される。B見合う形で9条は「ただの戦争放棄」ではなく、軍事力を一切持たない日本だけが世界に先駆けて実行する「特別の戦争放棄」となる。C9条はマッカーサーが占領統治を円滑に行い、自ら米大統領選に出馬するための崇高なイメージ戦略のためだった、ということが詳細に論じられる。第2部はマッカーサーの失脚と国際情勢か

  • Kazehikanai さん

    9条誕生の舞台裏をその前夜、終戦直後からの危うい駆け引きから振り返る。現在の迷走は当時の絡み合った思惑が残した遺恨。無垢な平和論と、踊らされる民衆と、現実的な判断と、個人の野望や感慨と。今こそ、原点に帰って考える必要がある。憶測もあり、著者の思いも当然入っていて、どこまでが本当の事実かはわからないが、出生の秘密を知って、改めて考えると、違った意見を持つことになることもあるかもしれない。考える良い機会になった。問題は、で、どうするかだ。

  • 林克也 さん

    加藤さんが5月にお亡くなりになって以来、何度も読み返してきた。9条の成立過程において、昭和天皇、マッカーサー等々の思惑、成立後の色々な人たちの解釈や利用方法など、たいへん勉強になり考えさせられる本だった。今まで日本は、政治家を含め、9条があることによって行動や言動を“規制”され、また、してきたわけであるが、本日、ヤツらが閣議決定で海上自衛隊の中東派遣を決めてしまった。ということは、もう9条があるとか無いとかは意味を成さなくなってしまった。加藤さんはなにを思うか。

  • Hiroki Nishizumi さん

    非常に興味深く読め、また感銘も受けた。確かに憲法9条を有難って神聖視するのは問題だ。冷静に考えなければならない。天皇の全責任発言や、戦争放棄を巡る経緯、さらに敗戦時に最優先されたのは国体の護持であったことがよく理解出来た。今の日本社会の問題のかなりの部分の起点がここにある気がしてならない。

  • sansirou さん

    多くの資料をもとに、難解な言葉を使わず、丁寧に憲法制定について検証している。護憲論や改憲論に感情的に流れることなく、マッカーサー、昭和天皇、幣原喜重郎、宮沢俊義、美濃部辰吉らのふるまい、思考を追っている。憲法9条の議論をするときに、大きな手助けとなる。

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人物・団体紹介

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加藤典洋

1948・4・1〜2019・5・16。文芸評論家。山形県生まれ。1972年、東京大学文学部仏文科卒。国立国会図書館勤務、明治学院大学教授、早稲田大学教授を経て、2014年、同大学名誉教授。1985年、最初の評論集『アメリカの影』刊行。97年、『言語表現法講義』で新潮学芸賞、98年、『敗戦後論』で伊藤

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