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対談 戦後・文学・現在

加藤典洋

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784880594026
ISBN 10 : 4880594024
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2017
Japan

Content Description

文芸評論家・加藤典洋はときに著者よりも深く、鮮やかに文学作品を読み解く。その一方、デビュー作『アメリカの影』、代表作の一つ『敗戦後論』に見られるごとく、戦後日本の追究を自身の思想の足場として保持してもいる。この二つを両輪に、長年、徒手空拳のまま「現在」と向きあい、数々の魅力的な論考を発表してきた。本書では、この非凡な批評家の1999年以降、現在までの対談を精選。現代社会の見取り図を大胆に提示する見田宗介、また今は亡き吉本隆明との伯仲する対談など、時代に流されない、忖度なき思想家、同時代人との「生きた思考」のやりとりを収録した。

目次 : 1 人びとと生きる社会で(×田中優子―時代みつめて、今、求められているものは/ ×石内都―苦しみも花のように静かだ/ ×中原昌也―こんな時代、文学にできることって、なんだろう?/ ×古市憲寿―“終わらない戦後”とどう向き合うのか/ ×高橋源一郎―沈みかかった船の中で生き抜く方法/ ×佐野史郎―「ゴジラ」と「敗者の伝統」/ ×吉見俊哉―ゴジラと基地の戦後)/ 2 人びとの生きる世界で(×池田清彦―3・11以後をめぐって/ ×養老孟司―『身体の文学史』をめぐって/ ×見田宗介―現代社会論/比較社会学を再照射する/ ×見田宗介―吉本隆明を未来へつなぐ/ ×吉本隆明―世紀の終わりに/ ×吉本隆明―存在倫理について/ ×吉本隆明・×竹田青嗣・×橋爪大三郎―半世紀後の憲法)

【著者紹介】
加藤典洋 : 1948年山形県生まれ。文芸評論家。早稲田大学名誉教授。『敗戦後論』で第9回伊藤整文学賞受賞、『言語表現法講義』で第10回新潮学芸賞受賞、『小説の未来』と『テクストから遠く離れて』で第7回桑原武夫学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • IT社会におけるリテラシーとは、情報を引き出すだけでなく、自分が手にした情報は「氷山の一角」であることを感じ取るセンスらしい。言い換えれば、自分に「何が見えていないか」を考える習慣をつける。思考を手近な範囲で完結したくなってしまう今、当たり前のようで難しいことである。自分は、やはり「体験」が鍵になってくると思う。どれだけ知識や能力がコモディティ化しても、自分が身を持って学んだことは誰にも奪えないはずだから。

  • v&b

    『人類が永遠に続くのではないとしたら』『身体の文学史』『定本見田宗介著作集1』「現代社会はどこに向かうか」(「軸の時代1・2」)『気流の鳴る音』『宮沢賢治存在祭り』◎『存在の耐えられない軽さ』吉本「戦後世代の政治思想」(『中央公論』1960.1)「森が賑わう前に」(『新潮』2012.5)ジード、リスト『経済学説史』『日本の橋』 吉本の存在倫理と911、よりおおきな悪が登場したときの遇し方

  • hf

    代休の日の朝6:18頃に。養老孟司の名前で検索して、この本に対談(2010.2『身体の文学史』新潮選書の巻末の)が含まれていたので読んでみた。そこで加藤は吉本『アフリカ的…』、江藤淳『近代以前』を想起。湯川秀樹の上田正昭らとの座談での質問”712年,古事記、720年,日本書紀と続けざまに編纂されたのはなぜか?”後半は見田宗介と吉本隆明との対談。”私の目からすると1990年代半ば以降の見田さんの仕事『現代社会の理論』と吉本さんの仕事『アフリカ的段階について  史観の拡張』には明らかな並行関係がある”377

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