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きつねのきんた

Satoshi Kako

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784323038919
ISBN 10 : 4323038917
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2005
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
Yoko Imoto ,  

Content Description

家族を人間に殺されたきつねのきんたは、森の動物に見守られて幸せに暮らしていたが、人に荒らされた森を追われ、ある屋敷に辿り着く。そこで奥様の首元に巻かれた母ぎつねに再会し…。

【著者紹介】
かこさとし : 1926年福井県生まれ。東京大学工学部卒業。民間の化学会社勤務のかたわら、教育文化活動に従事。その後、フジテレビで児童教育キャスター、東京大学などで児童行動論の講師を歴任。その間、福祉、児童文化運動と伝承童戯、民族説話の収集調査を行う。工学博士、技術士

いもとようこ : 兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学油絵科卒業。『ねこのえほん』『そばのはなさいたひ』でボローニャ国際児童書展エルバ賞を2年連続受賞。『いもとようこ うたの絵本1』で同グラフィック賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ぶち

    穏やかで心安らぐような表紙の絵からは想像もつかない、悲しい現実が突きつけられるお話でした。絵本『そばのはなさいたひ』でも感じたことですが、人間がしていることは残酷ですね。人間が自然界に動物たちに対してしてきたことは、人間の都合だけに合わせた開発という名の破壊。その裏には、きつねのきんたのように悲しい思いをしている動物がたくさんいるのでしょう。後書きに込められているかこさんの想い。でも、何も変わっていない現実。絶滅危惧種が増えている現実。恥ずかしい思いでいっぱいです。

  • Smileえっちゃん

    図書館本。いもとさんがきんたの事を絵本に作りたいと思い続け出来上がった本。優しい母さん、元気でやんちゃな兄さん、強い父さんも人間に殺され、一人ぼっちになったけんた。そのけんたも人間のペットとして引き取られる。パーテで出会った懐かしい匂い。形を変えた母の姿。切ないお話に胸が詰まります。加古さんは自然を壊し行き場をなくした動物たちを通じて考えてもらおうと、20年もの間ず〜っと思い続けていた。自然と人間の関係は今も変わらないと…いもとさんの優しい絵には救われますね。

  • Kawai Hideki

    「キツネの絵本読みたい」に応えて。みなしごのキツネの子が、仲間の動物たちに見守られながら育っていくお話。人間は、キツネの子の母親と兄を殺した犯人であり、森の自然をブルドーザーで破壊し、キツネの子も捕まえてペットにしてしまう。ある晩、キツネの子を飼っているお屋敷で舞踏会があり、そこに、キツネの襟巻きをした婦人がやってきた。それは・・・。なんとも厳しく、つらく、哀しい物語。かこさとしの「人間のわがままに対する怒り」が、いもとようこの暖かみのある絵を通して「キツネの子の悲しみ」として一層強く表現されている。

  • 刹那

    みなしごのきんた。まわりの動物たちは温かい目で見守ってくれています。でも、最後はやっぱりあんな姿になってしまっていても、お母さんがいいんだね(;_;)

  • はむちゃん

    きんたのお母さんぎつねのえりまき…死んでしまったお母さんにくるまって寝ているきんたはあの姿でもお母さんが大好きなんだね。

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