白の民俗学へ 白山信仰の謎を追って

前田速夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309224534
ISBN 10 : 4309224539
フォーマット
出版社
発行年月
2006年07月
日本
追加情報
:
20cm,286p

内容詳細

全国の、特に東日本の被差別部落に多く分布する白山神社。その謎に包まれた白山信仰の実態を追う。柳田、折口に始まる民俗学の叡智を結集して、その神秘の空白部分に迫るスリリングな書き下ろし。

【著者紹介】
前田速夫 : 1944年、福井県生まれ。民俗研究者。東京大学文学部英米文学科卒業後、新潮社に入社、文芸編集者として雑誌『新潮』編集長などをつとめる。退社後は法政大学で教鞭を執る。著書に『余多歩き 菊池山哉の人と学問』(晶文社、読売文学賞受賞)などがある。「白山の会」会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • らむだ さん

    白山信仰の謎を辿りながら、読者を白山神社やシラヤマ、シラ、白など白に纏わる民俗学への道へ誘う。決して読みやすいという訳では無いが、種々様々なテーマが語られ次の1歩への手引きとなる書。

  • Hiro さん

    白山信仰とは狭義には加賀白山の山岳信仰だと言うが、それはシラヤマとも呼ばれ、また白という色彩の持つ聖性あるいは逆に穢れのシンボルともされ、豊穣多産とも結びついてきたと言う。本書はそうした様々な白山、シラヤマ、あるいは白についての民俗学的な考察や取材の体験談、また柳田折口はじめ多くの研究者等からの引用からなる。多少雑多雑駁の嫌いはあるが、普段話題にならない特殊なテーマを紹介することには一定の意味があると思う。古い文献を読みやすく引用したり興味を惹きつけるような語り方の工夫がもっとあればよかったと思う。

  • takao さん

    ふむ

  • ひろゆき さん

    あちこちにある白山神社とは何なの?と白山近くに住む故の好奇心から手に取る。朝鮮の白頭山などとの半島、大陸との関連、被差別部落との関わりなど興味深いが、あまりにも枝葉が多岐にわかれ、素朴な興味から始まった通読では、頭のなかでまとまらず、雑学程度しか知識残らず。

  • Kevin さん

    白山神は大和朝廷にまつろわぬ民を罪人として報じ込めた場所で信仰された土着の宗教として広まったという説をベースに本来、神事の一部であったが死や血を伴う行為を穢れとして、それを専業とする民とともに囲い込んだのが部落民で彼らは再生をつかさどる白山神を拠り所にしたいう説に帰結する。理論展開が多岐に渡り、前提の知識のないものには難解である。学者の書物は往々にして見られる事であるが。

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人物・団体紹介

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前田速夫

1944年、疎開先の福井県勝山生まれ。東京大学文学部英米文学科卒業。68年、新潮社入社、文芸誌『新潮』に配属。78年、新潮文庫編集部へ。87年より白山信仰などの研究を目的に「白山の会」を結成。94年、『新潮』編集部に復帰、翌年より2003年まで編集長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載

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