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三条実美 孤独の宰相とその一族

刑部芳則

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784642082945
ISBN 10 : 4642082948
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

明治政府の最高責任者として要職を歴任した三条実美の評価が低いのはなぜか。政局内での言説や行動、宗族・親族との密接な関係などを探り、続発する諸問題に苦悩しつつ誠実に対応した、新たな実像に迫る戦後初の伝記。

目次 : 三条実美は「無能」で「お人好し」な宰相か/ 1 幕末と維新の個性(幕末の政局/ 維新政権の宰相/ 明治六年の政変)/ 2 条実美と宗親族(正親町三条実愛の努力と限界/ 菊亭脩季の夢と現実/ 東三条公恭の栄光と挫折)/ 3 明治政府と華族の調停者(三条家と宗族制度/ 華族会館と華族制度/ 内大臣の役割)/ 孤独の宰相とその一族

【著者紹介】
刑部芳則 : 1977年東京都に生まれる。2010年中央大学大学院文学研究科博士課程修了学位取得。現在、日本大学商学部准教授。博士(史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • きさらぎ

    三条実美の半生記。「孤独の宰相とその一族」という副題が的確。兄の早世で三条家を継いだ実美は、兄の遺児公恭を跡継ぎとして大切に育むが、公恭はこの叔父の誠実さを裏切る一方だった。妻の弟菊亭といい金銭問題を引き起こした家令といい、どうも身内に恵まれない人だなあと思う一方、どこか人を甘えさせてしまう、悪く言えば「なめられる」ところがこの人にはあるのではないかという気がしてしまう。著者は彼の「誠実さ」を強調するが、無能かどうかという判断は措くとしても、「ひたすら誠実な政治家」というのは、ある意味困ったものでもある。

  • そーだ

    宗族制度が実際に機能してる様子が知れて良かった。誠実だけど立ち回りが上手くないので、より孤独さが際立っているように思えた。

  • Teo

    実は遙か前から三条実美に関する本は求めていた。世間的には面白味が無い維新の功臣かもしれないが、私としてはあの時期に清華家出身の三条実美が太政官制最高位の太政大臣を任されていたと言う点から興味を持っていた。今回の本によって印象としては公家出身で真面目でそれなりに勤勉だった実美があの時代の流れの中で太政大臣となって相応の働きをしたのだと理解した。そう言う性格なので基本は公家社会での立ち位置からの統率だったと思う。そう言う人物だと維新の動乱期の傑出した人達から比べると人気も無いだろうなとは思う。

  • 秋津

    戦後初となる三条実美の伝記。「「無能」や「お人好し」」といったマイナスイメージで語られがちであった実美について、幕末・維新以降の諸勢力の中でバランサーとしてふるまってきた様子を、政治、そして彼の一族(宗族)との関係の中で果たした役割から考察されています。特に叙爵、叙勲、華族間の対立といった新政権ならではの大きな問題の中で、間に立つ、というあまり目立たないが非常に重要な役割を担ってきたことを興味深く拝読。ただ家柄がよく維新を推進してきた勢力に近かったから、という見方以上の考えを学ぶことができました。

  • バルジ

    自分が抱いていた政治家としての三条実美のひ弱なイメージを打ち破ってくれた一冊。 維新後の三条はイマイチぱっとしないが、切れ者揃いで何かと衝突の多い明治政府内において調整者として重要な役割を果たす三条の姿は、決して弱い政治家ではなく立派な国家指導者の姿であった。 明治維新において三条と比較される人物が偉大すぎるゆえ、やや霞んでしまっていているのが不憫でならない。

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