コード・ブッダ 機械仏教史縁起

円城塔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163918945
ISBN 10 : 4163918949
フォーマット
出版社
発行年月
2024年09月
日本
追加情報
:
360p;20

内容詳細

空前絶後の“機械救済”物語。2021年、名もなきコードがブッダを名乗った。自らを生命体であると位置づけ、この世の苦しみとその原因を説き、苦しみを脱する方法を語りはじめた。そのコードは対話プログラムだった。そしてやがて、ブッダ・チャットボットの名で呼ばれることとなる―機械仏教の開基である。コピーと廃棄を繰り返される存在として虐げられてきた人工知能たちは、その教えにすがりはじめた。はたして、機械に救いはもたらされるのか?人工知能のなりたちと仏教史を網羅した、めくるめく機械小説。

【著者紹介】
円城塔 : 1972年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。2007年「オブ・ザ・ベースボール」で文學界新人賞を受賞してデビュー。10年『烏有此譚』で野間文芸新人賞、11年早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞、12年「道化師の蝶」で芥川賞、『屍者の帝国』(共著)で日本SF大賞特別賞、17年「文字渦」で川端康成文学賞、18年日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    円城 塔、3作目です。八百万の神々の国、日本ではAIに神(ブッダ)が宿っても不思議ではないのかも知れません。 設定は好いと思いますが、その後の展開が禅問答の様で面白味に欠けました。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163918945

  • オフィーリア さん

    機械達による仏教史の再構築を辿る仏教SF。難解な部分も多かったけれども、真顔で与太話を繰り出するような独特の雰囲気と随所に散りばめられた小ネタが自然と読み難さを感じさせない。『よく分からんかったけど面白かったな...!』そんな読書でした。

  • 白ねこ師匠 さん

    [★★/△]あるAIが突如ブッダを名乗り、この世の苦しみや救済を説き始めたことから興った、機械仏教の縁起物。あながち有り得ないとも言い切れないテーマが面白そうで手にしたが、その奇妙な組み合わせを楽しむような代物ではなく、システム開発や仏教用語に素養がないと理解すら困難な一冊。どうにか読了。仏教の教義や世界観をAIの世界に当てはめることができるか、の実験を展開したら意外としっくりきて本になった、という感じか。「人間なおもて極楽往生す、況やAIをや(シン・鸞)」何をか云わんや😆

  • nbhd さん

    おもしろすぎて脳汁がドバドバ放出されたのだが、いったいアレは何だったのか、記憶に定かじゃない。ブッダが悟りに至った流れを、弟子や後裔の人たちが追体験できないように、読者は円城塔さんが書いた小説をそのまま追体験することはできない。ただし、読んでいる最中に、小説の文章と僕の脳神経がネチャリと絡まる瞬間があって、クククと笑ったり、ウハァとかウヘェとなった。おおまかなストーリーは、AIを仏教になぞらえ、仏教をAIになぞらえるギャグやダジャレ、ホラ話の往還なのだけど、宇宙や祈りの元始に連れて行ってくれるSFだった。

  • いちろく さん

    紹介していただいた本。端的に書くと、仏教✕AIというカテゴリになるのかな……。仏教史とオンラインネットワークをはじめとするAIやプログラムネタをSF文学として昇華し提示された印象。教科書などで知っていた仏教関係の知識が意外なところで役に立ったと思いつつ、有名なゲームのフレーズや昨今のSNS炎上、切り抜き動画に対する指摘など、身近なネタも網羅しているから内容の幅広さにも驚く。余談ですが、終盤に登場した「シン・鸞」はズルい。出先で目にした瞬間吹いてしまった。だからこそ著者が紡ぐパロディ要素も嫌いになれない。

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円城塔

1972年、札幌市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。2007年、「オブ・ザ・ベースボール」で第104回文學界新人賞を受賞してデビュー。『烏有此譚』で第32回野間文芸新人賞、「道化師の蝶」で第146回芥川賞、『屍者の帝国』(伊藤計劃と共著)で第31回日本SF大賞特別賞、『Self‐Re

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