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ポルトガルがマカオに残した記憶と遺産 「マカエンセ」という人々

内藤理佳

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784324098561
ISBN 10 : 4324098565
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2014
Japan

Content Description

マカオに根づいたポルトガル文化を継承しつつ、多様なエスニック・アイデンティティをもつマカエンセ。これまで知られてこなかった彼らの歴史や豊かな文化について、本邦初紹介。

目次 : 第1章 存在しないマカエンセの定義/ 第2章 マカエンセの誕生とコミュニティの形成/ 第3章 日本‐マカオ交渉史とマカエンセ/ 第4章 マカオの主催をめぐるポルトガル・中国交渉史とマカエンセ/ 第5章 返還後のマカオとマカエンセの現状/ 第6章 マカオの祭礼行事とマカエンセ/ 第7章 マカエンセの伝統料理「マカエンセ料理」/ 第8章 マカエンセのことば「パトゥア語」/ 第9章 マカエンセの文学/ 第10章 マカエンセの語り「わたしたちはこう生きる」―マカエンセへのインタビューから(二〇〇八〜二〇一二年)/ 第11章 マカエンセの未来

【著者紹介】
内藤理佳 : 神奈川県生まれ。上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒、放送大学大学院総合文化プログラム修了。現在、上智大学外国語学部ポルトガル語学科嘱託講師。マカオ地域研究のほか、ポルトガル語学、ポルトガル事情に関する研究も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • OKKO (o▽n)v  終活中

    図書館 ◆大航海時代にポルトガル兵とアジア人女性(現地、葡領各地、日本等の出身)との結婚によって生まれたエスニックグループがマカエンセ。一国二制下、定義はあわくなるばかりだが、キモは「マカオを拠り所とし『ポルトガリダーデ』の感情を持つ」。かつて特権を有した彼らは現在、さまざまな選択を迫られ、葡語習得の優位性は低下しきった。今、新世代は中国の「血」の中に戻っていこうとしているという ◆マカオ史、彼らの現状が非常にわかりやすく説かれる。入門の一冊として一等賞かも! ◆時間なくてお祭りやお料理のとこが読めぬ残念

  • ゆうろう

    マカエンセという人々の存在をしかと認識できた良書。特に、第10章のマカエンセへのインタビューが良かった。ここで取り上げられている12名は、マカエンセという自らの立場をはっきりと自覚している人が殆どだ。その一方で、マカエンセでありながら日々の生活に追われるなどしてマカエンセという自らのアイデンティティを顧みようとしない(できない)サイレントマジョリティが主流ではないかと思ってしまう。著者には引き続き、マカエンセ関連の良書を出し続けて欲しい。今度訪澳したら、俺も著者のようにマカエンセの方々に尋ねてみようかな。

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