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爆撃調査団

内田百間

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480037725
ISBN 10 : 4480037721
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2003
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『もともと質素の御布令に反抗して出来た鮨であるから豪奢を以って自慢にする。鯛や鰆は云う迄もなく季節季節の野菜の走り、初物を具にして入れる。…珍らしい物や高価な物を入れなければ納まらない。それが岡山鮨の本領である。』(『お祭鮨 魚鮨』)おから、お祭鮨、シュークリーム、牛乳、地震、雷、文鳥…好きな食べものや気になるもの、百〓先生のこだわりが満喫できるものづくし随筆集。

目次 : 琥珀/ 食而/ 薬喰/ 掏児/ 絹帽/ 蘭虫/ 訓狐/ 柄長勾当/ 菊世界/ 林檎〔ほか〕

【著者紹介】
内田百〓 : 1889‐1971。小説家、随筆家。岡山市の造り酒屋の一人息子として生れる。東大独文科在学中に夏目漱石門下となる。陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学などでドイツ語を教えた。1967年、芸術院会員推薦を辞退。酒、琴、汽車、猫などを愛した。本名、内田栄造。別号、百鬼園(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 猫丸

    主に食物関係。表題の「爆撃調査団」は敗戦後の米軍による空襲聞き取り調査について。本巻では異質な話である。おおむね食に対するこだわりは幼児期の習慣、初めて食したときの形式に左右されることが多く、食わず嫌いを指摘することは不毛に終わることがほとんどである。ウチの長男は僕の遺伝子を色濃く受け継いだ天然ボケ高校男子であるが、常軌を逸した醤油偏愛ぶりには驚かされる。僕の場合、コロッケはソース、とんカツは塩カラシ、目玉焼きは塩コショウ、海老フライはタルタルソース、なのだが、長男はすべて醤油一択で終始する。信じられぬ。

  • ebi_m

    高校時代に読み漁ったうちの一冊。内容を程よく忘れていたので文章を味わった。特に纏まった感想はないけど、膨らみに膨らませたおかしな期待がいきなり潰える感覚が好きだ。作品の微妙な〆方も好きだ。//「うまいから、うまいのではなく、うまい、まずいは別として、うまいのである」/おけし頭で煙草を嗜んでいた幼少の百閧想像すると既におかしい

  • いきもの

    偏屈な百けん翁か食べ物やタバコについておかしくかたり、そしてそれに繋がる思い出なんかも語る。随筆。うまい。

  • いなお

    貰い物の毛の生えた猪の足頸で誰かをなでて気味悪がせてやろうと計画したり(でもしない)、戦後アメリカの調査への協力を要請され、出向く際に「紅茶がでるかも、西洋菓子がでるかも、日当だってでるかもしれない」と少し浮かれていたり(どれもでなかった)いつもの百鬼園先生だった。解説で弟子の高橋義孝が百鬼園先生のことをくそじじい、くそじじいと連呼するのがおもしろかったけども、たしかに内田百閧ヘくそじじいに違いないし、かわいいくそじじいの文章は最高だ。

  • kino

    年末年始にかけてちょこちょこ読んでいました。安心安定の内田百閧ナす。他のところで読んだ話も混じってたりしますが、面白いので問題なし。巻末の解説も愛がこもっていて良かったです。

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