恋日記 中公文庫

内田百間

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122048904
ISBN 10 : 4122048907
フォーマット
出版社
発行年月
2007年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,247p

内容詳細

「かくて昨日より清さんに関するうれしき事、腹の立つ事、悲しき事、等総て細大もらさず記さんとす」後に妻となる、親友の妹・清子への恋慕を吐露した恋日記。明治三十七年、十六歳の年に書き始められた幻の第一帖から、帝大入学、婚約へと至る明治四十三年までの、鮮烈で野心的な青年百〓(けん)の文学的出発点。

目次 : 小手帖/ セルロイド表紙小手帖

【著者紹介】
内田百〓 : 明治22年(1889)、岡山市に生まれる。六高を経て、大正3年、東京帝大独文科を卒業。この間、漱石の知遇を受け、門下の芥川龍之介、森田草平らを識る。以後、陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学などで教鞭をとる。昭和46年4月、八十二歳で没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • tomo*tin さん

    百けん先生が親友の妹に惚れまくって書いた日記と書簡。出会った当時の先生は16歳。後の正妻である清さんは小学生。基本的には他愛もないことが綴られているが、そこはもう先生とて思春期の健全な(?)男子、アイタタタな妄想満載なわけで、失礼を承知で申し上げれば結構な気持ち悪さである。文豪だろうが凡人だろうが時代すらも超えて、恋愛没頭中男子の脳内は変わらぬようだ。そして何よりも実娘による解説が凄まじかった。ジジイ頼むよ、と何度呟いたことか。百けん先生はどこまで遡っても百けん先生でそれ故に妻の偉大さが光る。良し悪し。

  • 澤水月 さん

    明治18年自身16歳のちの妻12歳への想いから始まる恋心のみ綴った日記。二人のその後知っていると(映画「まあだだよ」の女性は別人)胸痛く積ん読で読めなかったがこんなに清新だったのかと。髪を一筋くれたけど煙草で半分にした悔いとか、胸の内でよく勉強しあっぱれ将来の文学者の良妻たれ…とか相当赤裸々、圧巻の文章で137年後の今でも通じる。トイレ汚し恥ずかしく3日行けないとか(笑)。当時は壮年や子供の急逝多いことに今更驚く。併載の実娘2人の手記に夫妻の顚末あるが当事者は皆黙し謎の“私小説”「蜻蛉眠る」だけ遺される→

  • amanon さん

    『恋文』よりこちらを先に読むべきだった…と軽く後悔。それにしてもいかに秀才エリートコースを歩んでいる者でも、初恋に胸をときめかせる思春期の人間が抱く妄想や煩悶、嫉妬心はそんなに変わらないものだな…ということを再認識。かつての自分の黒歴史をつい思い出してしまう(苦笑)。ただ、個人的には清子の兄に対する批判めいた記述は、読んでいてちょっと嫌な気持ちになったが。後、巻末に収められた、著者の娘二人による回想は非常に興味深いのと同時に、やっぱりこの人面倒臭かったんだ…と痛感。良くも悪くもあの時代だから許された。

  • 駄目男 さん

    百闢記の特徴は殆ど恋慕う堀野清子に注がれ、私生活なり学校での出来事などは皆無でひたすら、堀野家に出向いて家人にこちらの気持ちがバレぬようにしながら、全神経は清子に向けられ、帰宅後、その日のことをつぶさに書いたのが『恋日記』として残り、公開目的はなく、結婚後に清子に見せるためだけに書かれたものらしいが、まだ恋などという艶っぽいことを知らぬ清子に対し、百閧ヘ既に将来の我が嫁は清子を於いて他にいないと心定めていだが、いくら明治の昔が早婚だったとはいえ、まだ小学生の子に対しそのような気持ちになれるものだろうか!

  • こなやぎ さん

    「あゝ清さんよ。未だ人にも告げずあなたにも云いませんが我未来―文学士―文学博士―大著述家の令夫人はあなたの他には無いのですよ。」最後まで読むとほろ苦いんだけど、それはそれとして。時々常軌を逸してる。でもそれが恋なんだとおもう。

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人物・団体紹介

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内田百間

1889‐1971。小説家、随筆家。岡山市の造り酒屋の一人息子として生れる。東大独文科在学中に夏目漱石門下となる。陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学などでドイツ語を教えた。1967年、芸術院会員推薦を辞退。酒、琴、汽車、猫などを愛した。本名、内田栄造。別号、百鬼園(本データはこの書籍が刊行された当

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