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居候匆々

内田百間

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480038944
ISBN 10 : 4480038949
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2003
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

同僚の教師や生徒たちの生態を動物に擬してコミカルに描いた表題作に唯一の童話集『王様の背中』を併せて収録。谷中安規氏の美しい版画と共に楽しめる一冊。

【著者紹介】
内田百〓@6BE1@ : 1889‐1971。小説家、随筆家。岡山市の造り酒屋の一人息子として生れる。東大独文科在学中に夏目漱石門下となる。陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学などでドイツ語を教えた。『冥途』『旅順入城式』『百鬼園随筆』『阿房列車』など著書多数。1967年、芸術院会員推薦を辞退。本名、内田栄造。別号、百鬼園(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Mark

    漱石の“坊ちゃん”を思わせるようなユニークな登場人物たち。百關謳カ初の新聞連載だったのですが、なんとその新聞社が潰れてしまい、尻切れトンボになってしまいました。独逸語教師のネコラツ(ネコがラッパを吹く)先生の書生の語りで、居候が身の回りに起こる日常のごたごたを語る形式です。後半のおとぎ話数編は、百關謳カには珍しいものですが、“教訓はなんにも含まれて居りませんから、皆さんは安心して読んでください”とは、いかにも百關謳カらしいと思いました。

  • 猫丸

    おいこらオッサン、小説が途中でうやむやになっとるがな。連載元がツブれたおかげで伏線だけの珍小説が生まれてしまった。強制終了の憂き目に遭いつつも、急に連載から解放された嬉しさの方が勝つんだね。普通なら売り物にならないはずだが、こうしてちゃんと集成に収まっているのが百閧フ得なところ。そういうの、漱石先生はいい顔しないぜ。周到な文章も書けるくせに、いい加減に手を抜いているように見える場合がある。百閧フそういうところに近親憎悪に似た感じを抱く。じぶんにも通じるエーカゲンさ。それでも結構通用しちゃうから尚更。

  • 九鳥

    新聞社がつぶれて未完の新聞小説と、なんの教訓も含まれていない童話をまとめたおかしな本。序文で吹いた。味のある版画の挿絵入り、おまけ資料に武井武雄のイラストまで収録されて豪華。絵を見るだけでも楽しい。

  • :*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)

    半分は表題の新聞連載。半分は童話。谷中安規の版画挿絵が雰囲気を深めている。「この本のお話には、教訓はなんにも含まれて居りませんから、皆さんは安心して読んでください。どのお話も、ただ読んだ通りに受け取って下さればよろしいのです。それがまた文章の正しい読み方なのです。」

  • 魚政

    谷中安規氏の版画も めちゃめちゃキュート

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