アジア辺境論 これが日本の生きる道 集英社新書

内田樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087208931
ISBN 10 : 4087208931
フォーマット
出版社
発行年月
2017年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
姜尚中 ,  
追加情報
:
224p;18

内容詳細

『日本辺境論』から8年――。
今こそ「美しい日本」を取り戻す。

カギは日本・韓国・台湾の連帯にあり!

◆内容◆
アメリカ、欧州で排外的な政治勢力が台頭する中、ロシア、中国の影響力が日増しに拡大している。米ソ対立の冷戦終結から四半世紀経ち、世界各地に複数の覇権の競合関係が生まれている。はたして、その狭間で日本が生き残るためには何が必要なのか?
その鍵は日・韓・台の連帯にあり。アメリカとの一方的な従属関係を見直し、中国、ロシアなど、スーパーパワー間にある中小民主主義国家同士の協力関係の構築いかにして可能か。世界史レベルの地殻変動と戦後の平和国家的な国の在り方を蹂躙する近年の日本の政策を目の前に、リベラルの重鎮ふたりがその理路を提示する。

◆目次◆
序 章 問題提起──自由主義は何故これほどもろかったのか
第一章 リベラルの限界──「モビリティー」に無力化された自由主義
第二章 ニッチな辺境国家が結ぶ新しいアジア主義の可能性
第三章 アジアの連携を妨げる「確執」をどう乗り越えるか
第四章 不穏な日本の行く末──辿り着けるか「日本の生きる道」


◆著者略歴◆
内田 樹(うちだ たつる)
1950年東京都生まれ。神戸女学院大学名誉教授。思想家。著書に『日本辺境論』(新潮新書)、『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)、共著に『一神教と国家』『荒天の武学』(集英社新書)他多数。

姜尚中(カン サンジュン)
1950年熊本県生まれ。東京大学名誉教授。政治学。著書に『マックス・ウェーバーと近代』(岩波現代文庫)、『悩む力』、内田との共著『世界「最終」戦争論』(集英社新書)他多数。

【著者紹介】
内田樹 : 1950年東京都生まれ。神戸女学院大学名誉教授。思想家

姜尚中 : 1950年熊本県生まれ。東京大学名誉教授。政治学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Isamash さん

    内田樹と姜尚中の対談本。東京都と熊本県と違い有るが共に1950年生まれ。2017年発行。民主主義と独裁政治は対立概念ではなく、独裁政治は民主主義の中から多くが生まれている。迅速な決断を是とするマスメディア的思考が多面的議論重視の民主主義を阻害している。国会議員の劣化は意図的で、その報道も意図的になされているといった、内田の指摘には唸らされた。また,同一労働同一賃金というもっともらしい掛け声の裏に、結局高い方へ注目集まっての、巧妙な賃金引き下げの意図が有ると指摘。確かに官僚はこういう知恵は上手いと、納得。

  • * さん

    (憶測で語っちゃいけないことを)憶測で語っているような印象もありつつ、それでも参考になる点は多かった。「中国は東海進出に興味なし」とのことだが、新聞報道によると、豪州やNZで親中政界工作(シャープパワー)はしているようで「南下政策」には熱心なのかも。佐藤優さんに聞いてみたい▼戦士も補給も減り続け、督戦隊だけ増えていくダメ出し社会。でも、督戦隊だって彼らなりの「処世術」を使っているだけだとも思う。戦わずして勝つ、が最強の法則になってしまった、というのは短絡的かな。

  • 犬養三千代 さん

    内田樹とかんさんじゅんの対談。 日韓、日台関係を丁寧に重視せよと言うことが繰り返し述べられている。反トランプ、反安倍では内田さんは強烈。韓国は1980年まで、反共法があり、マルクス主義の文献は読めなかったそうだ。そして、漢字を廃止したことで韓国の過去の文献も読めなくなった。 日韓の処方箋は、中間層の再構築。言うは易し行うは難し。というのが私の感想。だけど、明日への希望は持ちたいと思う。

  • yoneyama さん

    民主政は説明できるけど共和制とはなにか、三権分立のことか。子どもには独裁制が魅力だが、共和制を運用していくには社会の中に大人の人数がそれなりにいないと不可能。効率的な政策運用や効率的な立法や効率的な司法判断がどうして駄目なの?と思う人が増えた。間違えたら取り返しがつかない国の運営は、株式会社の運用とは違い、長期的な人命の損失に関わる。人は必ず間違えた選択をするということを痛いほど知っている人が大人だ。日本社会が独裁を待望する子ども化したのは小泉政権以来顕著で、共和制に対する理解はそもそもなかったかも。

  • NAKY さん

    1950年生れのお二人の対談。世界的な知の劣化、安倍政権の失敗とトランプ米国の迷走、到来した人口減少社会、と話は広がりつつも、韓国台湾そして日本が辺境国同士の繋がりを築くことに突破の道はあるのではという。一つ一つ同感だし、それは当然で内田先生の言葉をある時は咀嚼しある時は受け売りで形成してきたのが自分だから。効率化迅速な意思決定という一見もっともな言説にクエッションを投げかける逆説的しかし実は深い知性に基づく考察の数々。人生死ぬまで勉強せねば。

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内田樹

1950年、東京都生まれ。思想家、武道家、神戸女学院大学名誉教授、凱風館館長。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院博士課程中退。専門はフランス現代思想、武道論、教育論など。『私家版・ユダヤ文化論』で小林秀雄賞、『日本辺境論』で新書大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていた

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