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沈黙のファイル 「瀬島龍三」とは何だったのか

共同通信社編

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101224213
ISBN 10 : 4101224218
Format
Books
Publisher
Release Date
August/1999
Japan

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Book Meter Reviews

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  • 遥かなる想い

     山崎豊子『不毛地帯』のモデルと言われ、 元エリート参謀、そして昭和の影のドンと呼ばれた男の実態に 迫った本。  経歴を見ると、元大本営参謀、敗戦、シベリア抑留から 伊藤忠商事での活躍、中曽根政権誕生など ドラマを 地でいく生き方をしながら、決して 自ら語ることの なかった人生とは何だったのか。  実名で生々しいが、でも結局謎は謎のままだった・・ 優秀なゆえに毀誉褒貶の多い瀬島龍三そのままの 本だった。文体は迫力があり、緊迫感がある。

  • hatayan

    1999年刊。大本営参謀から歴代首相の指南役にまで登りつめた瀬島龍三を軸に、開戦前夜の大本営、戦後の賠償ビジネスの舞台裏など知られざる裏面史をまとめた記録。 「総理なんて忙しくて時間がないから、簡単にまとめた書類を出せばよい。」陸軍きっての切れ者とされた瀬島は、会議の流れを簡潔かつ的確にまとめる能力に優れ上官の信頼を得ていました。「自分は中曽根(元首相)ごときのブレーンではなく、国家百年のためにやっている。」本書では、天皇に成り代わって作戦命令を起案した瀬島の強烈な自意識をあぶり出すことに成功しています。

  • kawa

    先の大戦の意思決定に、当時最優秀とされていた 若手課長クラスの軍人の起案した稟議が、無批判にこの国の運命を左右したと言う記述が複雑。若い人の意見の尊重は大事なのだが、彼らには大局を判断する教養が無かったのかも知れない。あらかじめ方向性を示し、その起案の問題点をきっちりチェックするのは年の功のリーダー世代の重要な役割。今も続く官僚のボトムアップ的稟議主義の問題点があらわだ。トップリーダーの資質とそれを活かす仕組みが庶民の運命を握る。その命題は昔も今も変わらない。現下の政界の混乱は大丈夫か?

  • 姉勤

    大本営参謀として、インパール等の無謀な策戦の主体者と知られる、瀬島龍三。その責任に見合う代償を償ったとは思えないほどに、戦後伊藤忠会長や中曽根内閣のブレインとして表の世界に関与したが、多くを語らなかった。本書は平成11年に刊行され、昭和前半の常識を当時の価値観で見、それを自分は令和7年の感覚で読んだ。それは、共同通信の思惑通りの読み方はしていないだろう。極悪日本はしっかり描いているし、誘導尋問に乗らなかった当時を知る人々のインタビューは資料として大いに価値がある。悪人や人非人も抗えぬ因縁により、造化する。

  • Willie the Wildcat

    忠誠。戦前は国家、戦後は伊藤忠・・・。先見性、行動力で道を開く。シベリア抑留時も慌てず、騒がず、時勢を見極める。一方、東京裁判での証言、戦後賠償を通した財界海外進出などにおける瀬島氏の関わりの詳細情報に欠けるため、是非の考察が難しい。印象的なのが、「先の大戦が自存自衛か侵略か」の瀬島氏の見解。当時の時勢・陸軍参謀という役割を踏まえたものかと推察。アジア2000万人、日本300万人の死者。(発言の前後脈略がないので判断が難しいが)これらの数字に感ずるところは如何に・・・。

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