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驚きの介護民俗学 シリーズケアをひらく

六車由実

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784260015493
ISBN 10 : 4260015494
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

目次 : 第1章 老人ホームは民俗学の宝庫(「テーマなき聞き書き」の喜び/ 老人ホームで出会った「忘れられた日本人」/ 女の生き方)/ 第2章 カラダの記憶(身体に刻み込まれた記憶/ トイレ介助が面白い)/ 第3章 民俗学が認知症と出会う(とことんつきあい、とことん記録する/ 散りばめられた言葉を紡ぐ/ 同じ問いの繰り返し/ 幻覚と昔話)/ 第4章 語りの森へ(「回想法ではない」と言わなければいけない訳/ 人生のターミナルケアとしての聞き書き/ 生きた証を継承する―『想い出の記』/ 喪失の語り―そして私も語りの樹海に飲み込まれていく)/ 終章 「驚けない」現実と「驚き続ける」ことの意味(驚き続けること/ 驚きは利用者と対等に向き合うための始まりだ)

【著者紹介】
六車由実 : 1970年、静岡県生まれ。大阪大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。民俗学専攻。東北芸術工科大学東北文化研究センター研究員、同大学芸術学部准教授を経て、現在、静岡県東部地区の特別養護老人ホーム内デイサービスに介護職員として勤務。論文に「人身御供と祭」(『日本民俗学』220号、第20回日本民俗学会研究奨励賞受賞)。『神、人を喰う―人身御供の民俗学』(新曜社)で2003年サントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ネギっ子gen

    <大学を辞めて、縁あって老人ホームで介護職員として働き始めてから3年が>経った著者は、<介護の現場は想像以上に大変で、毎日のルーティンワークをこなすので精一杯だが、そうした忙しさのなかでも、利用者たちの子どものころや青年期についての記憶に思わず触れる瞬間は、私に驚きと興奮と、そしてひとときの幸せを与えてくれる>と思う。そこで、<民俗研究者であり介護職員であるという立場から、私は日々の介護の現場で出会うこのようなさまざまな利用者との関わりやそのエピソード>を文章にまとめ、専門雑誌等に発表したものを書籍化。⇒

  • 臨床心理士 いるかくん

    介護に携わる職業にある者は必らずや読まねばならぬ。気鋭の著者による渾身の著書である。

  • shikashika555

    2012年初版の時から読みたいと思いながら今まで。11年経っている事に驚き呆れる。 高齢者ケアのとても大事なところ、かつ一番ダイナミックな所を切り取って書かれている本。 認知症の高齢者に接する時 無意識下でその存在を割り引いてしまう事はよくあるはずだ。しかしひとたび認知症患者/利用者を一個の人間として意識するとき、ケアラーも大きな喜びを得られる。 例えば古書店の棚の隅で他の書籍に埋没したかのような古びた薄い本を手に取るとびっくりするような事実や物語が書かれており、たちまち魅了されてしまうような。

  • TARO

    民俗学を学んだ学生が介護現場に入ることを著者が望んでいることが面白かった。民俗学を先生として教えていた方が、民俗学者としてキャリア的に成功された方が、介護現場に実際に入り良いこと悪いことを経験した結果、民俗学を学んだ学生のキャリアが豊かでは無いことを嘆き、介護現場を勧めることはすごいことだと。そう、社会はケアに対しての認識、意識、知識、関与がどれ程充実しているかによって計られるのではないかとも思う。民俗学を学んだ人たちがケアに関わることは社会の豊かさを底上げすることになると思う。

  • 翔亀

    洒落ではなくこれは驚きである。民俗学の新進の准教授が特別養護老人施設をフィールドに研究したのではなく、大学を辞めて介護職員として働いた記録なのである。何故?「絶望のなかでさまよい歩いた末にたどり着いた先」としか書かれていないが、民俗学という学問の方法により新たな介護を実践するのだ。考えてみれば民俗学は地域の古老へ<聞き書き>する訳で、特養は古老の宝庫。六車さんは認知症の施設利用者を<聞き書き>し、次々に「忘れられた日本人」(宮本常一)を発掘し記録に残す(これがまた滅法面白い)。とことんその人に付き合い、↓

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