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渡り鳥たちが語る科学夜話

全卓樹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784255013244
ISBN 10 : 4255013241
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2023
Japan

Content Description

『銀河の片隅で科学夜話』で寺田寅彦賞受賞!理論物理学者とっておきの20話。

目次 : 1 天体(アステカの陰陽神/ フォンターナと金星の月 ほか)/ 2 極微(シミュレーション仮説と無限連鎖世界/ デーモンコアと科学の原罪 ほか)/ 3 街(帝国興亡方程式/ オマル・ハイヤームの墓 ほか)/ 4 生命(石に刻まれた銀杏/ 赤い砂漠の妖精の輪 ほか)

【著者紹介】
全卓樹 : 京都生まれの東京育ち、米国ワシントンが第三の故郷。東京大学理学部物理学科卒、東京大学理学系大学院物理学専攻博士課程修了、博士論文は原子核反応の微視的理論についての研究。専攻は量子力学、数理物理学、社会物理学。量子グラフ理論本舗/新奇量子ホロノミ理論本家。ジョージア大、メリランド大、法政大等を経て、高知工科大学理論物理学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    「銀河の片隅で科学夜話」に続く同じ著者による続編で、前作と同様に楽しめました。今回は4つの分野(「天体」「極微」「街」「生命」)での話で文科系の私でもかなり理解して楽しめました。実際の内容としてはかなり高度なのでしょうが解説の仕方が上手で分かったような気にさせてくれます。このような分野では「ブルーバックス」を読んでいるのですが、それよりも楽しくわかりやすいと感じて手元に置いておきたい本です。

  • ☆よいこ

    理論物理学教授が書いたコラム。小論文的で教科書に載ってそう。高尚で科学的な文章、それでいてユーモアがあり名文▽@天体A極微B街C生命のテーマに分けられた15の話。添えられた図版も魅力的▽今は存在しない金星の月ネイト。土星の環から降り注ぐ霧雨。「我シュミレートす、故に我あり」デーモンコアやばい。20億年前の天然原子炉。帝国滅亡方程式。多数決民主主義の健全な運営。バックランド司祭はなんでも口に入れる人。アネハヅルのヒマラヤ山脈越え▽好みでした。2023.2刊

  • 中玉ケビン砂糖

    悲劇的蛮行から名指された重力の謎。あらゆるものを食した奇癖から、聖痕のカラクリを暴いた司祭。一歩間違えば、今頃アメリカの僻地に負の遺産が出来ていたかもしれない狂った実験室。精霊の環とシロアリの巨大帝国。ある日家を訪れたツルの一家に霊感を得た男。それらを実は、すべて無数の場所で再現しているのかもしれない多元宇宙論……。ともすればトンデモ科学列伝になってしまうエピソードを詩的に彩っているのが、科学者としての視座から紡がれる優雅なレトリック、そして美しい装丁と装画の妙。

  • やいっち

    同じ著者による『銀河の片隅で科学夜話』に引き続いて読んだ。一般向けサイエンス本は大好物。前者は「真夜中の科学講座、第2幕」であり、副題として「不在の月とブラックホール、魔物の心臓から最初の詩までの物語」とある。

  • クリママ

    「銀河の片隅で…」の続編になる、20話の科学夜話。1話1話は数ページ。ブラックホールという名前の由来、プルトニウムの塊の入ったデーモンコアの事件、過去の科学者たちの功績、科学とは関係のない出来事も数字で表すことなど多岐に亘り、興味深い話ばかりだが、私には理解が難しいものもあった。最終話は、ヒマラヤ越えの渡りをするアネハヅルの話だが、その編隊から啓示を受けたカルカッタの少年の宗教の紹介で終わったのが、とても残念だった。

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