やがて君になる 佐伯沙弥香について 3 電撃文庫

入間人間

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784049131291
ISBN 10 : 4049131293
フォーマット
出版社
発行年月
2020年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
仲谷鳰 ,  
シリーズ
:
追加情報
:
244p;15

内容詳細

『だってわたし、今、あなたのことが好きだもの』
 それは何年ぶりの『出会い』だっただろうか。大学二年生となった沙弥香を慕う、一つ年下の後輩・枝元陽。
 今まで沙弥香が好きになってきた人の誰からも遠いその雰囲気。眩しいくらい積極的に好意を伝えてくる陽に初めは警戒しながらも、やがて彼女からの気持ちに応えるように、沙弥香は恋の形を模索する。
――誰かに恋をする度、星に手を伸ばすようだった。とても綺麗で、ただ届かない。それでも。その星に触れてみたいと、今度こそ。
 沙弥香の恋の物語、完結編。

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読書メーターレビュー

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  • 黒瀬 木綿希(ゆうき) さん

    スピンオフも堂々完結。本編では色々報われなかった沙弥香先輩ですが、枝元陽と共に新たな世界へ踏み出していきました。 過去の香りを錯覚させる塩素。日焼けした女の子への強い既視感。幻視した噴水のある中庭。陽との何気ない一コマで沙弥香はスイミングスクールのあの子や柚希先輩とのやり取りを結構な頻度で思い出し、清算したかった過去なのだろうが良くも悪くも忘れられなかったのだと再認識。 極め付けはプールでの行動。沙弥香をそちら側の世界に引き入れた第一歩かもしれなかった行いを今度は彼女自身がしていることに大きな意義がある。

  • よっち さん

    大学二年生となった沙弥香を慕う、一つ年下の後輩・枝元ハル。初めは警戒しながらも、やがて彼女からの気持ちに応えるように、沙弥香は恋の形を模索してゆく第三弾。最初ハルは沙弥香の好みとはちょっと違うのかなと感じましたけど、それ以上に中学時代の苦い思い出や、これまでうまく行ったことがないことも引っ掛かる要因になっていて、でも侑と話す機会が増えたことで、自分に刺激を与えてくれる存在に向き合うこと、変わることを恐れない気持ちになれたのかな。真摯な沙弥香はハルにとても誠実で、上手くいくといいなと応援したくなりました。

  • 芳樹 さん

    本編では決して見ることが出来なかった沙弥香の心からの笑顔がとても素敵で、想いが実らなかった過去を経てやっと手に入れた『幸せ』がいかなるものか。まさに、佐伯沙弥香に<ハル>が来た、ですね。”入間節”で紡がれる沙弥香の心情描写が本当に秀逸で、少しずつハルに惹かれていく沙弥香の気持ちが心にしみ込んできました。ハル、沙弥香を幸せにしてくれて、ありがとう。読み終わって涙が出た。とても良い作品でした。

  • k-oniisan after さん

    やが君アニメ2期があるとすれば、本編だけでは分量がちょっとだけ足りない感じだ。話数でいうと1期は24話までで、本編は全45話だから。それをオリジナルストーリーで補うとしてもちょっとした時間稼ぎくらいにしかならないのではないか。だから「佐伯沙弥香について1〜3」から適宜補完してもらいたいと思う。2.3話分くらいなら原作の雰囲気を損なわないばかりか「完全版」の完成度を更に向上させることになる気はする。(作者は、アニメはやが君完全版とさえ述べた)「ささつ」だって原作のイメージを再現しているスピンオフなのだから。

  • ツバサ さん

    素晴らしいスピンオフをありがとうございました。佐伯沙弥香という、漫画本編だけを見ると1番辛い立ち位置だと思っていましたが、そんなことはなかったんだと思いました。侑や燈子との出会いを糧に、幸せを感じて、前に進んでいて良かったです。

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入間人間

1986年生まれ。2007年6月、作家デビュー。公式サイト『入間の間』にて、ここでしか読めない小説など公開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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