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ISBN 10 : 4480067221
Content Description
国家を考えることは、人間の根源的なあり方を考えることだ。第二次大戦後のリベラル・デモクラシー体制への違和を表明したアーレントや吉本隆明は「全体主義」の中に何を見て、いかなる国家を構想したのか。江藤淳や橋川文三、丸山眞男らは、ナショナリズムをめぐりいかなる思想的対決をくり広げたか。数々の名著から、ナショナリズムと無縁たりえぬ現代人の精神構造を明らかにし、国家の問題を自らの課題として引き受けることの重要性を提起する。注目の若手思想史家の論考。
目次 : 第1章 ナショナリズムへの誤解を解く/ 第2章 私の存在は、「無」である―ハナ・アーレント『全体主義の起原』/ 第3章 独裁者の登場―吉本隆明『共同幻想論』/ 第4章 「家」を見守るということ―柳田国男『先祖の話』/ 第5章 ナショナリズムは必要である―江藤淳『近代以前』/ 第6章 戦後民主主義とは何か―丸山眞男『日本政治思想史研究』/ 終章 戦後思想と死の不在―ナショナリズムの「復権」
【著者紹介】
先崎彰容 : 1975年生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業。東北大学大学院文学研究科日本思想史専攻博士課程単位取得修了。文学博士。現在、東日本国際大学准教授。専攻は近代日本思想史・日本倫理思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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