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日本一のボール拾いになれ

元永知宏

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065347188
ISBN 10 : 4065347181
Format
Books
Release Date
March/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

【内容】
 夏の甲子園大会が開催されるたびに過去の名シーンとして流される”奇跡のバックホーム”。1996年夏の甲子園で熊本工業を決勝で下した松山商業の監督をつとめていたのが本書の主人公・澤田勝彦だった。
 1957年生まれの澤田は松山商業時代に西本聖(元・読売ジャイアンツほか)と、駒澤大学時代には石毛宏典(元・西武ライオンズほか)とチームメイトだった。しかし、プロ野球でも活躍した彼らとは違い、ずっと補欠として仲間を鼓舞してきた。

 澤田について西本は「選手として控えを経験したこともあって、忍耐力のある指導者だと思う」と言う。石毛は「澤田は高校、大学と裏方の仕事が多くて、気づきのある人間だった。裏方の立場でしっかりとものを見る目、それが彼の強み」と語る。

 大学卒業後に母校・松山商業のコーチになり、1988年に監督就任。1990年に初めての甲子園出場を果たした。1992年春のセンバツ、1995年夏の甲子園、1996年春のセンバツの出場したものの、いずれも初戦負けが続いた。1996年夏の甲子園で27年ぶりの全国制覇を果たした(2001年夏はベスト4)。    

 高校野球を代表する名門のコーチ、監督として厳しい指導をした澤田は選手たちから”鬼の澤田”と恐れられた。「松商では、伝統を守る大変さを感じていました。コーチ8年、監督18年。26年間は毎日が針のむしろで……でも、プレッシャーがあるから指導者も選手も成長することができた」と語っている。

 最後に指導した北条高校の監督を退いて1年あまり、現在は松山商業野球部の顧問として古豪復活に尽力する毎日を送っている。1000人を超える教え子に「日本一のボール拾いになれ」と言い続けてきた澤田は自らの指導者人生を振り返って何を思うのか?

 高校野球の指導者として40年以上のキャリアを持つ澤田の野球哲学に迫る!
目次

【目次】
第1章  ”奇跡のバックホーム”はなぜ生まれたのか?
     キツく叱りつけることが厳しさではない/半レギュラーの選手が生んだ奇跡の瞬間/怖い監督が課す猛練習と厳しい上下関係
     /3段くらいギアを上げた鬼軍曹/ギリギリまで攻める厳しい指導/サヨナラ負けの大ピンチで「ライト交代、矢野!」/アウトにした瞬
     間、「矢野に代えてよかった」/最後まで見捨てることなくしっかり見てくれた/本気で怒られたからあのプレーが生まれた/報われな
     い努力の先にあるもの

第2章 レギュラーになれなかった7年間 
     澤田の弟はたいしたことないのう……/日本一監督の教えから学んだ言葉/選手の気持ちを動かす指導者に/恩師の強引に説き
      伏せられて駒沢大学へ/6シーズンで優勝5回の黄金期のあとに/裏方の立場でものを見る目/岡石部長のひと言でまた進路が変
      わった/生涯のパートナーとの出会い

第3章 名門復活までの日々
     監督代行として四国大会に出場/窪田監督と澤田コーチの二人三脚/ヤンチャな生徒を追いかける日々/遠距離恋愛の末に最高
      の伴侶を/今も忘れられない初めての甲子園/桑田・清原のPL学園を追いつめる/指導者として関わった中で「最高のチーム」/澤
      田を驚かせた真冬の裸ノック/「素直で謙虚」なプレーでレギュラーに/嫌いな監督とコーチが好きになる/力のなさを自覚して克服
      した人間/古豪を復活させた松商野球の「虎の巻」/夫婦で寮に住み込み甲子園を目指す/脱走した選手を探して駅や空港へ/甲
      子園に進出しても初戦負けが続く/監督をやめようとして……恩師と面会

第4章 敗戦を超えてたどりついた日本一
     日本一監督からのアドバイス/甲子園の初戦負けで見えたチームの形/厳しさの対価が勝利だった/1996年春、暴力的指導で
      コーチが退任/同期に言われた「部をやめてくれ」/優勝と準優勝を分けたもの/前監督の言葉を聞いてこぼれた涙

第5章 全国優勝7回、松山商業の野球
     日本一になった69年とよく似たチーム/基本を大事にする、一球をおろそかにしない/伝統校の厳しさに直面して新入部員が激減/
     窪田監督と澤田のコンビは最高だった/日本一の喧騒のあとに訪れた敗戦/負けたらボロクソに言われるのが宿命/「一番苦しかっ
     た4年間」を乗り越えベスト4/1点差で勝ち切る野球に大切なもの/5年も甲子園に行けないなんて……/

第6章 日本一のボール拾いになれ!
     監督自ら部室にペンキを塗った/まずは野球をするために準備から/“鬼の澤田”が育てたブルペンの芝/強豪校ではない高校のよ
     さに気づく/培ってきた知見を棚卸して整理する

第7章 特別対談 日本一になれる監督の条件 馬淵史郎×澤田勝彦

【著者紹介】
元永和宏 : 1968年、愛媛県生まれ。立教大学野球部4年時に、23年ぶりの東京六大学リーグ優勝を経験。愛媛のスポーツマガジン『E‐dge』(愛媛新聞社)の創刊編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Masa

    友人の書いた御本、遅ればせながら購入読了。松山商業の澤田監督の話ね、96年の甲子園決勝の「奇跡のバックホーム」は覚えてるな。「悪い結果が出た時に、あいつがやったのなら仕方がないと思われる選手になるかやっぱりあいつがやったかと言われる選手で終わるか。ここに大きな違いがある。」高校でも大学でもレギュラーなれなかった大監督。母校名門松山商業監督時代も凄いが、名もない弱小チームの監督になってからはなお凄い。「最後の最後に勝負を分けるのは人間力、技術じゃ無い」成る程。野球ファンは元より指導者は読むべき良本。

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