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分節幻想 動物のボディプランの起源をめぐる科学思想史

倉谷滋

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784875024781
ISBN 10 : 4875024789
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
倉谷滋 ,  

Content Description

脊椎動物とは何か?頭とは何か?われわれは何ものか?アタマの起源。

目次 : 第1章 観念論の時代/ 第2章 比較発生学と比較解剖学の時代―比較発生学の興隆からグッドリッチまで/ 第3章 もう一つの流れ、神経系の分節理論/ 第4章 グッドリッチ以降―混迷の時代/ 第5章 実験発生学の時代/ 第6章 進化発生学の興隆/ 追補 試論―形態的相同性を記述するための、網目状円環モデル化の試み

【著者紹介】
倉谷滋 : 1958年、大阪府出身。京都大学大学院博士課程修了、理学博士。米国ジョージア大学、ベイラー医科大学への留学の後、熊本大学医学助教授、岡山大学理学部教授を経て、現在、理化学研究所主任研究員。主な研究テーマは、「脊椎動物頭部の起源と進化」、「カメの甲をもたらした発生プログラムの進化」、「脊椎動物筋骨格系の進化」など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Gokkey

    ジャバラを見てなるほど蛇腹だと感じる有機的な匂い。節足動物に象徴されるように体の繰り返し構造(分節性)は広く動物界に見られる基本的な体制(ボディプラン)だ。翻ってヒトを含む脊椎動物はどうか?胴体には脊椎骨があり、それに対応するように一対の脊髄神経がある。では頭はどうか?頭蓋骨も脳神経も本来分節性を持っており、それぞれ脊椎と脊髄神経の変形と見なせるのではないか?だとすると脊椎動物の祖先はどんな生物なのか?頭部の分節性の痕跡を何とかして見つけようとした形態学者や発生学者の試みと最近の知見を包括的に描き出す。

  • roughfractus02

    博物学に発し、発生から成長を形成・転成で記述する学として出発した形態学は、進化論と分子生物学を経て進化発生学に変容した。本書はその歴史を、原型や反復説の限界や、分子遺伝学的な還元主義や比較発生学的な構造主義の功罪を辿り、異なるレベルのロジック(ボティプラン/全体と細胞/部分)が創発する複雑系科学へと向かう現代へと辿る(発生システム浮動)。形態学のテーマである頭部分節を中心として展開する本書だが、相同性概念を揺るがす発生制御の遺伝子群の発見を念頭におくと、学の変容のおおよそも見えやすい(巻末「試論」参照)。

  • Ryosuke Tanaka

    EvoDevoの勉強がしたかったのとゴジラ本を書いているのを知っていたので「思想史」と思って手にとったが、想像以上に学説史部分の目が細かく、形態学と発生学がひとしきりわかっていない自分には中盤はかなり歯が立たなかった。最後の相同性の議論や「円環」の図が示すように、ミクロとマクロの現象が密に相互作用する(=モジュラーな理論化が難しい)発生の研究は大変だと思った。

  • takao

    ふむ

  • gachin

    頭部分節説の総説。記号論的比較解剖学の話が続くので概念的には実はそこまで複雑ではない(ただし私が他人事として話半分に読んだ限りにおいて)。最後の試論で相同性を定量化する試みには血が騒いだ。一見無謀に見えることをやる・新しいことを試みる姿勢には尊敬の念を禁じ得ない。

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