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紫式部と藤原道長 講談社現代新書

倉本一宏

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065332542
ISBN 10 : 4065332540
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan

Content Description

『源氏物語』がなければ道長の栄華もなかった!「光る君へ」時代考証担当の第一人者が描く、平安宮廷の世界と交差した二人の生涯。無官で貧しい学者の娘が、なぜ世界最高峰の文学作品を執筆できたのか?後宮で、道長が紫式部に期待したこととは?古記録で読み解く、平安時代のリアル。

目次 : 紫式部と道長の生い立ち/ 紫式部と道長の少女・少年時代/ 花山天皇の時代/ 一条天皇の即位/ それぞれの転機/ 紫式部の結婚・出産と夫との死別/ 『源氏物語』と道長/ 紫式部と宮中/ 御産記『紫式部日記』/ 三条天皇の時代へ/ 道長の世/ 浄土への道

【著者紹介】
倉本一宏 : 1958年、三重県津市生まれ。東京大学文学部国史学専修課程卒業、同大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位修得退学。博士(文学、東京大学)。国際日本文化研究センター教授。専門は日本古代史、古記録学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • tamami

    来年のNHK大河ドラマの主人公は、この二人だそうであるが、古代文学史に燦然と輝く物語の成り立ちと時の権力者の関わりとなれば、是が非でも知りたいという期待に違わず、本当に面白い新書に仕上がっている。道長が、物語の執筆を通して中宮付きの女官に託した目論見とそれに見事に応えた紫式部の天才。二人を取り巻く姻戚とその流れの末にある政治。それらが大量の古記録から読み取られていく。事実の流れだけではなく、現代のメールにも喩えられる和歌のやりとりを通して知られる人々の思惑とその結末。読まない手はないと断じたい。本書で特に

  • 佐藤(Sato19601027)

    政治と文学の奇跡的な出会いに驚愕。「源氏物語」を面白く読みたいだけなのに、副読本にどっぷりと浸かって抜け出せないでいる。大河ドラマ「光る君へ」の時代考証を務めた倉本先生による一次史料のみで読み解いた紫式部と藤原道長の生涯。ドラマや小説のようなフィクションよりも面白い。皇子の誕生を願い、一条天皇が中宮彰子の許で物語を読みながら過ごせるように「源氏物語」を書かせた道長。一条天皇と供に平和を考究する中宮に漢籍を進講するなどして支え続けた紫式部。千年も前の出来事なのに、二人の熱い思いがひしひしと伝わってくる。

  • sofia

    道長と紫式部の生きた時代が交互に書かれている。資料として残っている道長の部分がかなり多い。その中で2人が交差するところがある。道長の援助(紙など)がなければ紫式部は『源氏物語』を書けなかったし、道長は『源氏物語』で一条天皇を中宮彰子のところに引き留めたー。同じ時代に生きたからこそ『源氏物語』が生まれ、現代まで残されたのがよくわかりおもしろかった。

  • シフォン

    大河ドラマの光る君へは終わってしまったけど、余韻が残っているうちに。紫式部は生没年が確かでないこと、幼少期での出会いは無さそうだけど、道長がいなければ源氏物語は誕生せず、源氏物語がなければ、彰子のもとに一条天皇が通うこともなかったというのは事実らしい(紙は本当に高価だった)。家系図を確認してそういう関係なのか〜源倫子と源明子の祖父は宇多天皇なのか〜みんな近い関係じゃないか。道長が没して半年後に東国で平忠常の乱が勃発しているところから最後のセリフになったのか、と考えながら楽しく読んだ。

  • p.ntsk

    著者は歴史学者であり大河ドラマ『光る君へ』の時代考証を担当。『小右記』『御堂関白記』『権記』など確実な一次資料に基づき史実としての紫式部と藤原道長の生涯が論じられている。当時は紙が高価で貴重であったから道長なければ源氏物語を始めとする一連の著作はなかったであろう。また紫式部の源氏物語も道長の栄華に大いに貢献した。そういう意味では大河で描かれているような関係性はあくまでドラマ上のフィクションではあるが互いにとってなくてはならない存在であったことは間違いなさそう。

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