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歴史検証 なぜ日本の野党はダメなのか? 「自民党一強」を支える構造 光文社新書

倉山満

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334045937
ISBN 10 : 4334045936
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
倉山満 ,  

Content Description

なぜ、日本にはマトモな野党が存在しないのか―。政党とは本来、政権を目指して集まった集団である。つまり、与党になって政策を実現するからこそ存在価値を持つ。だが、日本の野党は政権を取る意志に乏しく、歴史的に常に弱い。一方、自民党は昭和三十年に結成されて以降、野党であった期間は五年に満たない。なぜ、日本の野党は勝てないのか―。これは言い換えれば、なぜ、自民党が勝ち続けているのか、という問いでもある。民主政治とは、選挙による政治を指す。そして民主政治には、健全な批判勢力が必要となる。いま、私たち有権者ができることは何か。政治を諦めないために、歴史から何を学べるか―。憲政史家とともに考える。

目次 : 第1章 日本の野党の源流を探る―コロナ・幕末・自由民権/ 第2章 なぜ「憲政の常道」は確立されなかったのか/ 第3章 自民党が与党であり続ける理由/ 第4章 日本社会党―史上最悪の野党第一党/ 第5章 なぜ自民党に代わる政党が誕生しないのか?/ 第6章 政権担当能力を兼ね備えた政党は現れるのか

【著者紹介】
倉山満 : 1973年、香川県生まれ。憲政史研究者。(一社)救国シンクタンク理事長兼所長。96年、中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程を修了。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員として、2015年まで同大学で日本国憲法を教える。現在、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」を主宰、積極的な言論活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 南北

    戦前からの政党史では「憲政の常道」がどういうものだったのかがわかる。戦後は政権を取る気が全くない社会党と特に2人区で投票率の3分の1が獲得できれば議席を確保できる中選挙区制が全く民意を反映しない制度であることが諸悪の根源であるのだと納得できた。小選挙区制になっても改革されていないように感じるのは、個人後援会の寄せ集まりでしかない自民党が近代政党に生まれ変わらないことと自民党に代わる選択肢が野党に出てこないためではないかと改めて感じた。

  • 出世八五郎

    日本の野党または政党の歴史を述べている。英国がやったことを短期間でやる苦労もあるが、何とか戦前、保保二大政党制で憲政の常道を実現するが、戦争⇒敗戦⇒GHQの公職追放令で社会党が野党第一党になることにより、社会党は自民党の補完勢力として、まともな野党が生まれる素地を戦後70年間、潰した。政権を取る意志もない社会党を野党第一党にしたつけが今、顕れ、立憲民主党は社会党同様に絶滅させるしかなく、でないと自民党はますます健全さを失い腐っていく。保守政党としての野党が沢山生まれることが望まれる。

  • LUNE MER

    憲政学の視点から、政党の誕生した明治期から最新の岸田内閣までの時期を対象として、与野党のパワーバランスのメカニズムが解説されている。歯に絹着せぬ感じでズバズバ書かれており、自分の中でのイメージがまた変わった有名政治家も多数。どうしたって自民党が勝ってしまう今の状況はどういう構造でそうなっているのか、についてかなり勉強になった。で、結局有権者としてはこのフラストレーションをどのような形で票に込めればよいのか?のところについてもっとページを割いて所見を論じて欲しかった。

  • Y田

    「政策に失敗して総辞職した政府は反対党に政権を明け渡す」憲政の常道に基づく二大政党制が何故実現しないのか。明治から現代の政治史を解説する。◆様々な要因があると思うけど、55年体制がまだ続いているというのが大きな一因なのかなと感じた。勿論、敗戦の影響、共産主義勢力の台頭、冷戦などホントに様々な要因でそうなっていて「何かが絶対的に悪い」ということは出来ないし、意思決定の是非はその時点では分からないと思う。大枠でも歴史を知って、これからを自分なりに考えるべきと思っている。その一助になった。

  • ナリボー

    8/10 一般人にも分かりやすく、自民党一強の背景が噛み砕かれて整理されていた。欲を言えば浅く広くよりもより現代に近い部分をもう少し掘り下げて欲しかった。

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