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共依存・からめとる愛 苦しいけれど、離れられない

信田さよ子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022505859
ISBN 10 : 4022505850
Format
Books
Release Date
May/2009
Japan

Content Description

ダメ男を選ぶ女、引きこもりの息子と母。ベテランカウンセラーである著者が、愛という名の元に隠れた支配・共依存を解明する。「べったり愛」の「共依存」から逃れて「生きやすい愛」を手に入れるための処方箋。

【著者紹介】
信田さよ子 : 昭和21年、岐阜県生まれ。臨床心理士(原宿カウンセリングセンター所長)。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。専攻分野はアディクション全般、アダルト・チルドレン(AC)、家族問題、DV(ドメスティック・バイオレンス)・虐待など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • まる

    共依存がアルコール依存症から生まれた言葉だとは知りませんでした。前半は主にアルコール依存症の話。こういうものを読むと幸福な夫婦生活を送ることなんてできるだろうかと不安になってしまいますね。自分がジェンダー意識の塊であることを改めて認識しました。他人に押し付けないことは当然のこと、自分自身を縛り付けて苦しむことがないように注意したいです。最後の共依存は依存ではなく、支配。依存し、依存されることそのものは人間関係を豊かにする、という部分にハッとしました。依存してはいけない、と思うのも苦しいことですものね。

  • ネギっ子gen

    【依存は悪ではない、鍵を握るのは依存させる人だ】愛だったはずなのに、なぜ苦しいのか? 長年家族援助をしてきた著者が、“愛という名”の下で行われる支配について解明。2009年刊。著者は書く。<誰かのために、という他者に対する美しく、そしてやさしさに満ちた行為を、しばしの間でいい、振り返ってみていただきたい。他者から依存されることの満足感をどれだけ自覚しているかを、改めて自分に問いかけてみていただきたい。本書が家族の現在や未来についてのヒントになり、そしてより「生きやすい」道への一歩になれば幸いだ>と。⇒

  • ころりんぱ

    いつの間にか私も知ってた「共依存」っていう言葉。アルコールや、ギャンブル依存症、ひきこもりやDV、薬物中毒、摂食障害など問題を抱えた当事者の近親者の事を指す言葉だってなんとなくわかったつもりでいた。この本には、様々な事例、山田詠美の小説、寅さんや冬ソナまで引っ張り出して共依存を説明。日本に昔から根ざした夫婦の力関係、ジェンダー問題も含めて、興味深い。カウンセリングにかかるほどの問題を抱えてなくても、ありふれた夫婦、親子の関係性の中にも共依存の種はあるもんだなと、ドキッとする。素人にもわかりやすい。

  • katoyann

    アルコール依存症や摂食障害など事例として、その嗜癖を助長する共依存について考察した本である。 著者は「ケアや愛情という美名のもと」に称揚される支配を問題視する。例えば、アルコール依存症には飲酒行動を可能にするイヌイブラーの存在が問題視される事が多い。著者によればイネイブラーは世話を焼くことで、パートナーを子どものような存在にとどめて支配しているのだという。 ただ、そのようなケア役割を行使することによってしか他者を支配できない女性の悲哀を強調してもいる。ケアに潜む入り組んだ権力と歪な暴力性に気づく一冊だ。

  • みき

    共依存という言葉が何を意味するのか、ということをナラティブを用いてありありと表現している本書。依存という表現の否定的な感触は、個人主義への賞賛からくるものである。また、依存されることによって得られる快感が、支配へとその人を導く。これらのことが、社会的な背景とともに物語をベースとして説明される。この人の本、もっともっと読みたい。

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