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母・娘・祖母が共存するために

信田さよ子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022515087
ISBN 10 : 4022515082
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2017
Japan

Content Description

それでも母が重たい娘たち、団塊女性の母であることの困難、存在感を増す祖母。娘・母・祖母の3世代と家族を射程にいれて解決の方向性をさぐる、母娘問題の第一人者による力作。

目次 : 家族愛帝国の難民女性たち―まえがきに代えて/ 「毒母」という言葉を点検する/ 1995年という転換点/ 母娘関係をめぐる歴史/ 母娘問題の中核となった女性たち/ 団塊世代の男性たち/ 団塊世代がつくった家族/ 団塊女性たちの挫折感/ 僕は生き直したいんだ/ 母はなぜ不幸しか語らないのか〔ほか〕

【著者紹介】
信田さよ子 : 1946年、岐阜県生まれ。69年、お茶の水女子大学教育学部哲学科卒業、73年、同大学院修士課程児童学専攻修了。95年より原宿カウンセリングセンター所長。臨床心理士。2003年内閣府男女共同参画推進課「配偶者からの暴力の加害者更生に関する調査研究・研究会」ワーキングチームメンバー。2005年法務省「性犯罪者処遇プログラム研究会」構成員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ネギっ子gen

    ベストセラーになった『墓守娘』著者による<母娘問題に関する総集編>ではあるが、もちろんこれは<女性だけの問題>にしてはいけないわけで、<父親(夫)である男性や、息子と母の関係>にも、当然触れています。「まえがきに代えて」とする題名は「家族愛帝国の難民女性たち」。さすがにネーミングセンスがいい。そして、最初は「毒親」という言葉の検証から。<私も毒親という言葉の流布に加担していると思われているようだが、そうではない>と言い切った後、<この言葉の誕生と広がりをめぐる一連の流れは、専門家が主導したわけでなく、 ⇒

  • カッパ

    特別に祖母についても詳しく書いているわけではないようにも思う。しかし、これまで書いてきたことをまとめた本としてはすごく価値があった。毒親など歴史的な解釈などはこの問題にいかに信田さんが長く向き合ってきたかを感じた。父親の問題もみなくてはいけないことを教えられた。私と母の問題もそろそろ許すかと思う。、

  • グリーンクローバー☘

    信田さよ子さん初。臨床心理士。毒母の言葉を生み出した方。読んでいて怖かった。団塊ジュニアの私の世代のための本かな?団塊の母の言葉に思い当たる節はあれど平常に育ったつもり。自分が娘に与える影響を考えて手にとった。洗脳していないか?と常々不安に思う。私も母に洗脳されて資格を取ったのか?わからないことだらけ。母娘の確執の最も有力な鍵はやはり父(夫)なんですって!男たち、もっと妻を見て寄り添って理解してくれー!うちの夫も。お金入れるだけではダメですってよ。

  • 香菜子(かなこ・Kanako)

    母・娘・祖母が共存するために。信田さよこ先生の著書。以前、信田さよこ先生の「母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き」を読んだことがあって、思うところも多かった。母・娘・祖母という関係は時として不健全で異常な共依存関係になりがち。それが不幸をもたらすこともある。不健全で異常な共依存関係ではなく、健全で爽やかに共存するためのヒントが示されている良書だと思います。

  • mawaji

    ふだん当たり前とされる家族のかたちやあり方がたかだか100年ちょっとの歴史しかなく、子ども中心主義、核家族化、性別役割分業といった「ふつう」「標準」ととらえていた近代家族像が現実から大きくずれてきているのにもかかわらず亡霊のように現在もなお生き続けていることが母性愛神話の根源なのでしょうか。母親はそれほどやわではなく、娘を理解して反省などしないというシビアな現実感覚を言語化していくことが今の時代、特に重要なのかもしれません。母娘に介入できるのは夫(娘の父)だが、期待値はゼロというのも手厳しいが現実かも…。

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