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平成の天皇皇后両陛下大いに語る

Masayasu Hosaka

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163919188
ISBN 10 : 416391918X
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan

Content Description

「保阪君、雲の上の人に会う気はあるか」
 故・半藤一利氏にそう声をかけられたのをきっかけに、筆者は2013年から2016年の3年間で6回も、天皇、皇后両陛下(現上皇、上皇后)に御所にお招きいただき、それぞれ数時間にわたる「雑談」を、都合20時間以上重ねた。
 近現代史を研究してきた筆者にとって、両陛下のお話は歴史の機微に触れる、まことに貴重な証言であったのと同時に、いずれ編まれるであろう平成の天皇実録の史料として、この雑談の記録を残しておくよう、侍従長であった故・渡邉允氏に強く勧められたこともあって、「文藝春秋」2023年1月号、2月号の2回にわたってこの懇談録を執筆した。
 これに、2015年5月号掲載の渡邉侍従長との対談、2018年9月号掲載の川島裕侍従長との対談を合わせて、平成の天皇、皇后両陛下の、常に歴史と国民に向き合われてきたお姿を記録したのが本書である。
「日本にはどうして民主主義が根付かなかったのでしょうね」
「石原莞爾はそういうところ(田中メモランダムの執筆)でも関与しているんですかね」
 など、公式の場面では絶対に出てこない陛下のお言葉は、昭和、平成の2代の歴史の重みを自然と感じさせる。
 両氏が御所にお招きいただいたのは、ちょうど陛下が「生前退位」をお考えになっていた時期でもあった。
 歴史の大きな節目に関わった、歴史研究家による貴重な記録が本書なのである。
 


【著者紹介】
保阪正康 : 昭和史研究家。1939年、札幌市生まれ。同志社大学文学部卒。編集者時代の72年、『死なう団事件』で作家デビューして以降、約五千人もの歴史の証人を取材し、一貫して日本の近現代史を検証し続けてきた。2004年、昭和史研究の第一人者として第五十二回菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 内藤銀ねず

    半藤一利、保阪正康と言えば昭和史の大家である。その二人が、退位間近の上皇上皇后両陛下に呼ばれて対談をしたという記録…とは言うものの、田島道治『拝謁記』みたいなものを想像していたら違った。まだ両陛下も御存命であるし、お話しの内容も半藤保阪二人の研究テーマに沿ったものが中心になるのは仕方ないとも思う。ただ、両陛下に会った方々の話を聞けば聞くほど、御在位三十年で天皇制廃止論が下火になっていったのもよく理解できる。

  • 梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

    ▼昭和史を得意とする二人の作家、著者と故・半藤一利氏が、平成の天皇・皇后(現、上皇・上皇后)に招かれて、'13年からの2年間で5回・計20時間以上の「雑談」を行った。その時の「記録」である。元侍従長の勧めもあっての公表だけあって内容が濃い。▼雑談の相手が昭和史の専門家いう事もあって、深く歴史を研究している天皇から高度な質問が出ても、其々が何とか回答出来ているのはさすがである。▼天皇・皇后の興味関心を伺い知ることが出来る内容だ。▼天皇の非公式な言動が表に出ることはあまりない。その点でも、貴重な内容の本だ。

  • ヒトコ

    半藤一利さんに声をかけられ実現した2013年から2016年に行われた6回の平成の両陛下との懇談の記録。 大いに語る、というよりは静かに思いやりをもって語られたお二人のお人柄が伝わる内容だった。元侍従長渡邊充さんとの対談では、陛下がパラオ諸島への慰霊の旅を希望され渡邊さん在職中にはサイパン島訪問のみ実現したことから、対談当時のペリリューへの慰霊も陛下のご希望であろうという話となる。 今から10年前の戦後70年の節目年、受入れ態勢は厳しく海上保安庁の船で宿泊されヘリでの訪問だった。慰霊への思いの深さを知る。

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