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「戦後」の終焉 80年後の国家論 朝日新書

Masayasu Hosaka

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022953292
ISBN 10 : 4022953292
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
白井聡 ,  

Content Description

「戦後80年」の次の時代が到来する―。日本人は何をするべきか!?米国の「属国」にした罪を負うのは、吉田茂か中曽根か、小泉、安倍晋三か?気鋭の政治学者が切り込み、昭和史研究の泰斗が激動の歴史を俯瞰して、共に解き明かす。「終わりの始まり」は現実となるのだろうか。俎上に載るのはマッカーサー、昭和天皇、田中角栄、石橋湛山ら政治家、そしてニッポンの国!

目次 : 第1章 戦争の時代(戦争の時代のとらえ方/ 第1次世界大戦と第2次世界大戦との違い ほか)/ 第2章 占領期、6年8カ月(マッカーサーが判断した天皇の戦争責任/ 「イデオロギーを離れた歴史」を見る ほか)/ 第3章 戦後の政治家と昭和天皇(吉田茂の過大な評価/ 対米従属の永久化 ほか)/ 第4章 戦後日本社会の何が問題なのか(戦後の教育は駄目か/ 日教組型・歴史教育の罪 ほか)/ 第5章 そして戦後は終わるのか(戦後の長期政権の共通点/ 小泉政権による大転換 ほか)

【著者紹介】
保阪正康 : 1939年、北海道生まれ。ノンフィクション作家。同志社大学文学部社会学科卒業。編集者を経て作家活動へ。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。延べ4千人に及ぶ関係者の肉声を記録。第52回菊池寛賞受賞。『ナショナリズムの昭和』(和辻哲郎文化賞受賞)など多数の著者がある

白井聡 : 1977年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位修得退学。博士(社会学)。専門は政治学・社会思想。京都精華大学国際文化学部准教授。『永続敗戦論―戦後日本の核心』で第4回いける本大賞、第35回石橋湛山賞、第12回角川財団学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 樋口佳之

    対談って、お二人の著作を多少とも読んでいないと文脈が取れないかも知れません。保阪氏のお話は新しく読む氏の経験談も多く、やっぱりすごいな。ただ、タイトルにもある通り、天皇、軍人、政治家を軸にした国家論です。キーワードは天皇制と対米従属性ですか。語られる通り、まともな主権も無いみっともない国ですが、その国が直接の戦争に関わらない80年をむかえた事、それは常に国論を二分する運動の中で維持されてきた事への視線も大事では。80年続いた「平和」の虚妄に賭ける、そんなこと思い読み終えました。(使ってみたかっただけ…)

  • へくとぱすかる

    この8月15日ついに戦後は80年となった。というのが、そもそも正しいのか。本当は降伏文書にサインした9月2日なのでは? などなど、基本的かつ客観的な歴史上の事実をどうとらえるかで、そこに認識の違いもあれば立場の違いも見えてくる。読み進むごとに目からウロコ。歴史の常識を簡単に信じることのこわさを感じた。今の日本にとって身近な戦後という時代であっても、そこに「神話」のできる余地がある。戦前の事柄から議論は始まるが、「なめられている」という文中の言葉通り、つねにごまかされ続けている。それに気づかないことに反省。

  • ほんメモ(S.U.)

    政治学者白井聡さんの著作は何冊か読んでいますが、こちらの本がダントツに読み応えがありました。昭和天皇の戦争責任について、戦後の政治家たち(吉田茂、中曽根康弘、小泉純一郎など)がアメリカへの隷属主義をどのように深めていったのかといった内容で、すごく面白かったです。白井さんは『今の若い人は先の大戦について認識していなさすぎる』と憤っているのに対し、対談のお相手である歴史学者の保坂さんの方は、『自分たちも日清日露戦争についてそこまで知らなかった、それが戦後数十年経つという事』とあっさりしていたのが印象的でした。

  • funuu

    歴史と現代の橋渡し
保阪正康の昭和史に関する深い知識と、白井聡の鋭い政治学的視点が組み合わさることで、戦後日本の歩みを歴史的文脈と現代の課題の両面から捉え直すことができました。特に、対談形式は両者の意見のぶつかり合いや補完関係を通じて、複雑なテーマを立体的に理解する手助けとなります。歴史を単なる過去の出来事としてではなく、現代日本のアイデンティティや課題にどう繋がるかを考えさせられる点が印象的でした。 
「日本は米国の属国だったのか」という問いは、戦後日本の国家像を考える上で避けられないテーマです

  • tokko

    もうそろそろ「戦後」のことを見つめなおすべきだと思います。一体何が「保守」で「右派」なのか、日本にいるとよくわからなくなります。「保守」を名乗る首相が、トランプ大統領と笑顔で会談しているのを見ると、なんだかなぁと思います。そういう意味で、この本は「戦後」がどのように作られていったのか、理解しやすいです。

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