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マゼラン船団「世界一周」五〇〇年目の真実 アジアから大航海時代を考える

作品社

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784861829772
ISBN 10 : 4861829771
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

いまから500年前、グローバリゼーションの嚆矢となった、マゼランたち。なぜ彼らは、東アジアにむかったのか、そして、遭遇してしまったフィリピンの人々は、どう彼らを迎えたのか。膨大な記録・資料の調査、現地取材をもとに、丁寧に解きほぐされる“真実”。

目次 : 第1章 マゼランは、フィリピンで何を見たのか/ 第2章 「待望の岬」から大海原への挑戦―マゼラン海峡を越えて/ 第3章 バランガイ社会の人びとと暮らし―マゼランとセブの「王」フマボンとの血盟/ 第4章 歴史に足跡を刻む―マゼランの死とエルカーノによる世界一周/ 第5章 「マゼラン後」の展開―ガレオン貿易とグローバル化/ 第6章 マニラと中国人社会、日比関係の源流/ 終章 大航海時代とマゼラン、そしてアジアのその後

【著者紹介】
大野拓司 : ジャーナリスト。1948年生まれ。元朝日新聞記者。社会部を経て、マニラ、ナイロビ、シドニーの各支局長を務めた。『朝日ジャーナル』旧ソ連東欧移動特派員、『アエラ』副編集長などにも就いた。現在、米ニューヨーク・タイムズが配信する記事を選んで訳出し、朝日新聞デジタル『Globe+』に「ニューヨークタイムズ世界の話題」として連載している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    大航海時代を欧州では「大発見時代」と呼ぶ。その劈頭を飾るマゼラン船団の世界一周は、白人目線で英雄的な大冒険と語られてきた。しかし偉大な冒険の裏側では叛逆や逃亡が相次ぎ、またマゼランに“発見”されたフィリピンにはすでに人が住み、寒さと因襲に閉ざされた欧州とは比較にならない豊かさがあった。その豊かさが欧州側の欲望を刺戟して、アジア植民地化が進んだのだ。5百年後の今日、マゼランを討った島の首長は民族の英雄とされるなど、大発見時代という西欧中心史観や歴史認識が大きな転換を迫られている現状を考え直す契機となる1冊。

  • まーくん

    今から約500年前。1519年9月スペイン・セビリアの港を5隻から成る船団を率いて出航したマゼランは、大西洋から南米大陸南端の海峡を抜け太平洋を横断、現在のフィリピン諸島に辿り着くが、セブ島対岸の首長配下の勢力と戦闘になり、あえなく討死。最終的に船団はビクトリア号1隻となり、’22年9月スペイン帰還を果す。このまる三年に及ぶ日々を同乗していたイタリア人ビガフェッタの残した航海記録などから辿る。マゼランの世界周航についてアジア側からの視点で見直し、特にフィリピン及び周辺の歴史について詳しく語られている。⇒

  • ジュンジュン

    2021年がマゼランの”フィリピン到達500周年”という事で、各種イベントが同国で行われたそう。本書もその関連で、マニラ発行の邦字新聞連載をまとめたもの。という事で、マゼランよりフィリピンがメイン。…ちょっと失敗したなあ(苦笑)。ただ、知らない事が沢山あり、例えば…なぜ中道で斃れたにも拘らずマゼランの世界一周なのか?その裏には後を継いだエルカーノと記録者ピガフェッタとの確執が…とか。

  • DEE

    コロンブス、ガマ、マゼランを三大航海と呼ぶらしい。 マゼランてフィリピンで殺されちゃったんだね。で、残りのクルーが世界一周を成し遂げた。 文化やスパイスなどを流通させたけど、感染症も持ち込んだ。侵略する側は得るものしかないから万々歳だけど、突然やってきて何もかも奪っていき、さらに生態系まで狂わされて、侵略された側はたまったもんじゃないよなと思う。

  • Hiroki Nishizumi

    最近では英語読みのマゼランではなく、スペイン語読みのフェルナンド・デ・マガリャネス、あるいはポルトガル語読みのフェルナン・デ・マガリャンイスらしい。しかしよく行ったよな、あの時代に。恐るべき物欲だ。

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