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台湾現代史 二・二八事件をめぐる歴史の再記憶

何義麟

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582411102
ISBN 10 : 458241110X
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
何義麟 ,  

Content Description

戦後すぐの1947年、台湾では民間人を政府が過酷に弾圧、多数の死者を出した二・二八事件が起きた。事件をめぐる認識の対立と史実を対話的に再検討しつつ、台湾の現代史を叙述する。台湾民主化の達成によっても、克服できない歴史認識の対立。二・二八事件、白色テロをめぐる記憶の抗争の歴史を辿る。

目次 : 第1章 「再植民」と「再光復」の間/ 第2章 二・二八事件への道のり/ 第3章 事件の経過と社会亀裂の深刻化/ 第4章 自由中国としての台湾/ 第5章 一九六〇年代における台湾社会の変容/ 第6章 転換期を迎えた一九七〇年代の台湾/ 第7章 民主化の進展と歴史記憶の喚起/ 終章 族群和解と過去の克服

【著者紹介】
何義麟 : 1962年台湾生まれ。1999年東京大学大学院総合文化研究科学術博士取得。国立台北教育大学副教授、同大学台湾文化研究所所長。著書に、『二・二八事件―「台湾人」形成のエスノポリティクス』(東京大学出版会、2003年、第20回大平正芳記念賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • coolflat

    冷戦体制の遺物が解消されようとしている。2018年4月27日。朝鮮戦争終結と南北朝鮮統一への道筋がつけられた記念すべき日である。翻って、アジアにはもう一つの冷戦体制の遺物が存在する。中台問題である。そこで本書を読んでみた。ところで、日本にも冷戦体制の遺物が存在する。自民党と自衛隊である。冷戦の始まりと共に、逆コースで復帰した政治家達が自民党を創設し、自衛隊は朝鮮戦争がきっかけでつくられた。冷戦体制の最後の遺物というべき朝鮮戦争が解消される今、自民党も自衛隊も解消するべきではないか。彼らの存在意義はもうない

  • 東京には空がないというけれど・・・

    日本統治下の台湾における抗日運動から、日本敗戦後に起きた二二八事件、そして白色テロ、さらには民主化運動と政権交代という台湾の現代史を知る上では重要な書籍である。二二八事件の背景を知らないと分かりづらいかもしれない。しかし、日本敗戦後に起きた台湾人と大陸から来た国民党の間の摩擦が爆発した二二八事件は、日本人にとっても無関係とはいえない。

  • Atsushi Sakamoto

    日本による統治が終わった後の台湾現代史。一読してその複雑さに驚き、うろ覚えで知っていた2・28事件のその根の深さを改めて感じずにおれなかった。民主化への道程での多くの犠牲。そしてこれからの台湾の進むべき未来を多民族共生に託す著者。うーん、やはりもう一度台湾へ行っていろいろな話を聞いてみたい。そして日本の歴史もこれと無関係ではない、ということを感じた。

  • takao

    ☆二・二八事件をめぐる歴史の再記憶 台湾の2.28事件も済州島の4.3事件も最近まで全く知らなかった。 最も、2.28事件は台湾でも最近まで抹消された記憶(事件)であったらしい。

  • akanishi

    (p227)民衆の記憶はそう簡単には抹消できない。

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