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僕の島は戦場だった 封印された沖縄戦の記憶

Shinichi Sano

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784797672466
ISBN 10 : 4797672463
Format
Books
Release Date
May/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

両親を、きょうだいを、目の前で失った。戦後を、ひとりで生き抜いた。だが、沖縄はあの頃と何も変わっていない。オスプレイ、米軍基地、集団レイプ…60余年の沈黙を破って、あの夏の童たちが、だれにも語りたくなかった“戦争”を語り始めた。

目次 : 第1章 「援護法」という欺瞞(靖国問題と戦争孤児/ 沖縄戦の心象風景/ 犠牲者が戦闘参加者に/ 軍用地料と遺族年金/ ヤマントチュの怒り/ 対馬丸事件の生存者/ 六五年ぶりの慰霊祭/ 沖縄と天皇の複雑な関係)/ 第2章 孤児たちの沖縄戦(難航した孤児たちへの取材/ 「集団自決」で家族を失う/ いまも弟を捜して/ 祖母の腕を斬り落とす/ いまそこにある沖縄戦の傷跡/ 水だと思って飲んだ血/ 晩発性PTSD)/ 第3章 「幽歴は私の友だち」(『沖縄戦新聞』の衝撃/ 「母親に手をかけ号泣」/ 「戦艦大和撃沈/ 「お前たち人間か」/ 和平工作より「国体護持」を優先/ 伯母と二人で三八年間/ 創価学会員になった戦争孤児/ 頭に包帯を巻いた少女の消息/ 孤児の世話をした元「ひめゆり」/ 子どもたちは夜になるとしくしく泣いた/ 足手まといの兵隊は殺す)/ 第4章 那覇市長の怒り(神から選ばれし子どもたち/ ウルトラマンとニライカナイ/ 沖縄戦と心の傷/ 十キロ爆弾を担いで敵戦車に体当たり/ 戦争の爪痕と世代間伝達/ 沖縄県対米請求権事業協会とは/ 「オールジャパン」対「オール沖縄」/ 祖父も叔母も沖縄戦で死んだ/ 沖縄は日本の植民地か?)/ 第5章 「集団自決」の真実(「集団自決」の島/ 生き残った少年/ 出生地は尖閣諸島/ 「母は号泣していました」:息もできない話/ 太陽の子/ 逝きし世の面影)

【著者紹介】
佐野眞一 : 1947年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務などを経てノンフィクション作家に。1997年『旅する巨人―宮本常一と渋沢敬三』で第28回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。2009年、『甘粕正彦 乱心の曠野』で第31回講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 二人娘の父

    どうにも既視感が強いので、調べたらすでに読んだ「沖縄戦いまだ終わらず」(集英社文庫)の底本だったし、読書メーターに依れば、10年前!に、そもそも一度読んでいる本だったのね…まぁそういうこともありますわ…。孤児のことはここ数年、NHKが番組を放送している。まだ未解決の課題であることを認識した。

  • hayaco

    沖縄戦を知らないと今の沖縄は分からない。私は全然勉強不足だ。沖縄の戦後は終わってないと本当に思う。翁長那覇市長の話も載っていて話題がタイムリー。知事選で盛り上がって沖縄の問題が大きく扱われると良いと思う。

  • 星辺気楽

    沖縄戦の話を読むといつも無性に腹がたって仕方なくなる。中国・韓国を敵に回しながらアメリカに擦り寄り軍事大国になろうとする日本が。軍隊は国民を守らないどころか、軍のために住民を虐殺までした。国家が情報を弄び、国民を愚弄し、収奪する。沖縄の真実の語り部が姿を消す前に私たちは早く目覚めなければいけないといことを教えてくれた。

  • micari

    25. 著者の感情が前面に出過ぎな文章なので、読んでいて引っかかる部分は若干ありました。でも、沖縄は日本の「植民地」か…。薩摩に侵略され、琉球処分で「日本」にされてしまった「琉球王国」が、戦争に巻き込まれ民を沢山失い、文化まで燃やされ尽くされたあげく、戦後も問題山積み。沖縄戦の本を読むと、日本の勝手で沢山のものを犠牲にさせてしまった事を申し訳なく思う。私が小さい頃は、まだ「沖縄は外国」という雰囲気も残っていたし、差別や偏見も残ってた。日本のせいで大変辛い目に合わせてしまっているといつも思う。

  • 林克也

    沖縄の人たちの過酷な歴史、そしてあらゆる面での現状は、こうした書物をはじめとしていろんな形で公表され周知されることは大切なことと思うが、それを読んだり見たりした日本人、そして世界の人々が、それを自分のこととして身体に取り込まない限りは、世界のいたるところで同じことが繰り返され、そしてそこに巣食う資本家、政治屋が潤うだけである。もちろんそれによる庶民へのトリクルダウンは無い。他人の痛みをどこまで我がこととして取り込み、同じことを繰り返さないことが、人類が今後生き延びるための手段である。

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