Product Details
ISBN 10 : 4065193524
Content Description
認知科学、神経科学などの隆盛によって、あらためて注目を浴びる「心の哲学」は、奇妙な主張をしている。「意識は物理世界の一領域である」「意識は自由な意志決定能力をもたない」本書はこういった議論に真っ向から対峙する。現象学的立場と進化論的議論から、心理学的意識と現象的意識の本質、起源、その有用性の検証へ―。繊細にして雄大な、意識世界を辿る。
目次 : 第1部 「心の哲学」との対決(可能性の議論への違和感/ 意識は無用か/ 意識の有用性/ 心は物質に宿る―スーパーヴィニエンス/ 運命を知りえぬことが、自由を私たちに残さないか/ 意識は瞬間ごとに死ぬ?―ひとつの懐疑/ 意識とは誤解の産物である―消去主義の検討/ 「物理世界は完結し、心の働きかけを許さない」と言えるのか)/ 第2部 意識は本当はどういうものか(意識の実像―ふたつの実存とふたつの視覚経路/ 実践的意識が見る世界)/ 結論
【著者紹介】
佐藤義之 : 1962年、京都府生まれ。1991年京都大学文学研究科博士課程単位修得退学、2001年京都大学博士(人間・環境学)学位取得。静岡大学助教授等を経て、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は、現象学、倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .
