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入門講座 三島由紀夫のこころ 31作品の勘どころ 平凡社新書

佐藤秀明

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582860870
ISBN 10 : 4582860877
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2025
Japan

Content Description

「身を挺して」「悲劇的な」人間になりたいという、死によって完結する欲動を抱えながら、三島は自分の人生とどう向き合ったのか。生と死への反復を作品から読み解く。

【著者紹介】
佐藤秀明 : 1955年神奈川県小田原市生まれ。立教大学文学部卒業、同大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。博士(文学)。神奈川文学振興会職員、椙山女学園大学教授、近畿大学文芸学部教授を歴任。近畿大学名誉教授。現在、三島由紀夫文学館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • tamami

    55年前のあの日、市ヶ谷駐屯地のバルコニーから演説する彼の姿は強烈な印象を齎し、ついには全集の購入に至ったものの、ほとんどが手つかずの状態であった。何かきっかけをと思っていた矢先に本書に巡り合う。主要作品の梗概と作者の生と死への強烈な思いを、「前意味論的欲動」と名付けられた内なる欲動を軸に解き明かしていく。主要作品の作者の生涯における意味づけを知るとともに、三島由紀夫という小説家が、戦前から戦後、いかに屹立した存在であったかを改めて知ることができた。語り口調の文体と、急所を射た引用が、理解を助けてくれる。

  • Kb54081271Kb

    三島由紀夫の31作品をその本人の言動と共に書評する本。独特の美学に基づいた拡張高い文章を、この本を読んで懐かしく思い出した。三島といえばその最後の作品、「豊饒の海」のラストシーンが印象的だが、著者も力の入った書評で、興味深く読んだ。

  • Ikkoku-Kan Is Forever..!!

    「敗戦国のテーブル」に象徴される「今までと世界の意味がガラッと変わってしまう瞬間」への感受性と「生と死の葛藤」をその軸として三島文学を時系列で論じる筆者の「豊饒の海論」が秀逸。「なぜ三島は自決したのか」「豊饒の海のラストは何だったのか」という核心がこれほど体系的に説得力を持って語られたことに目から鱗だった。「肥大化する自意識」を潰すことで「この世界」の意味を肯定しながら、スッと自分は消えていく。「実は三島はこの世界を最後に肯定していなくなったんだ」という解釈(豊饒の海論)は、個人的に感慨深いものがあった。

  • moriatyj

    前意味論的欲動を鍵概念として、三島作品を紹介すると共に、三島由紀夫の生涯を辿る。そればかりでなく、三島作品に新たな読み方を提示する、入門書にして読み直しの書である。

  • くろう

    「前意味論的欲動」という解釈のもと、ミシマ文学を紹介していく入門書。代表作すら未読の身、自分のような初心者には持ってこい。どうしてもその最期が目立ってしまうが、こうやって生い立ちから作品を追っていくのも面白い。語り口調で読みやすく、順を追って作品が紹介されそして最期へと向かっていく。多くの謎が散りばめられたその人生と作品たち。生誕100年。誕生日占いの本でいつも目にしていた人物について、ほんの少し知れた気がする。著書も読みます。

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