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暴走する「世間」 世間のオキテを解析する

佐藤直樹(世間学)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784862380791
ISBN 10 : 4862380794
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「お世話さまです」といった物言いにもさりげなく顔をのぞかせ、いじめ・うつ病・自殺の引き金にもなる「世間」の力学とは。バブル崩壊以降、とみに暴走し始めた「世間」の危ない構造にメスを入れる長編評論。

【著者紹介】
佐藤直樹 : 1951年仙台市生まれ。81年新潟大学大学院修士課程卒業。84年九州大学大学院博士課程修了。専攻は刑事法学、現象学、世間学。現在、九州工業大学情報工学部教授。99年「日本世間学会」創立に初代代表幹事として参画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • うえ

    阿部謹也の世間論を元にした著作。といっても本書では山田昌弘や加藤典洋を引用しつつ日本封建社会論と余り変わらないものになっている。三万人を超える自殺者数を元に議論を進めているが、ここ十年で一万四千人以上減ったことを考えると疑問に思われる。別に日本人がキリスト教に大規模に改宗したり開戦したりしたという訳ではないからだ。単純なキリスト教倫理と儒教倫理の比較では無理があるだろう。 とはいえ2011年以後、著者の論調も変わったようではあるのだが。

  • おさと

    鴻上さんの「世間」の話から興味を持って読んでみた。なーる、とか、懐かしい笑

  • Gou

    日本は中世!? あれ?最近そんな話聞いたような・・・・。国連で刑事司法のダメ出しくらったんだっけ? それはそうと、日本には「世間」はあっても「社会」はないそうで、西欧の「世間」は中世までしかないそうだ。この「世間」で日本の問題全てが説明できるとは思わないが、そこそこに「あ〜、わかる」と納得してしまう部分があるのが面白い。あと、キリスト教のくだりとか世間の呪術性とか、何回も繰り返し出てくるのでループしてるのかと錯覚しそうになる。説明するのに必要なのはわかるけど、一瞬乱丁かと思った。

  • yuichiro

    自分の主張に強引に寄せていってる感が拭えない。中世ヨーロッパが捨て去った制度を日本は今も引きずっている、みたいな書き方は一面的じゃないかなと思う。でも、内容は面白かった。確かに僕たちは世間に支配されてると思う。

  • marcy

    風景の公共性の章に、心から共感しました。着るものや髪型で個性を発揮する欧米の人たちが、住まいや建造物を街並みに調和させるのとは裏腹に、日本人はなぜか自宅の外装や店舗の看板で自己主張したがります。目障りな看板、唐突なデザインの建物。関係者以外を含めた、街行く人たちの目にどう映るか、という意識が日本人には全くないことが具現化したのが、日本のごちゃごちゃして落ち着きのない街並みに見て取れます。おもてなしだの思いやりだの、大層立派な心がけを自負しているかのごとくの日本人の本性は、他人には無関心、なのでは。

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