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米の日本史 稲作伝来、軍事物資から和食文化まで 中公新書

佐藤洋一郎

User Review :5.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121025791
ISBN 10 : 4121025792
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本人にとって特別な食・コメ。そもそも稲はどこから日本列島にやってきたのか、最初の水田は誰がつくったのか、東北地方で栽培が遅れたのはなぜか等、稲作栽培の起源からはじめ、インディカ米も盛んに作られ、地下水路を作るほど水利に力を入れていた中世のコメ作りの実態を明かす。さらに和菓子や酒づくりなど米食文化が花開いた近代、軍事物資となった近代を経て現代まで、歴史・農学・文化という重層的視点で解き明かす

著者プロフィール
佐藤 洋一郎 (サトウヨウイチロウ) (著/文)

京都府立大学特別専任教授. 1952年、和歌山県生まれ。1979年、京都大学大学院農学研究科修士課程修了。高知大学農学部助手、国立遺伝学研究所研究員、静岡大学農学部助教授、総合地球環境学研究所副所長・教授等を経て、現在、大学共同利用機関法人人間文化研究機構理事。博士(農学)。第9回松下幸之助花と緑の博覧会記念奨励賞(2001)、第7回NHK静岡放送局「あけぼの賞」(2001)、第17回濱田青陵賞(2004)受賞。

【著者紹介】
佐藤洋一郎 : 1952年、和歌山県生まれ。1979年、京都大学大学院農学研究科修士課程修了。高知大学農学部助手、国立遺伝学研究所研究員、静岡大学農学部助教授、総合地球環境学研究所教授・副所長、大学共同利用機関法人人間文化研究機構理事等を経て、京都府立大学特別専任教授。農学博士。第9回松下幸之助花と緑の博覧会記念奨励賞(2001)、第7回NHK静岡放送局「あけぼの賞」(2001)、第17回濱田青陵賞(2004)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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知らないことでいっぱいでした…今まで古代...

投稿日:2024/10/09 (水)

知らないことでいっぱいでした…今まで古代の人もお米と言ったら白いのを食べていたと思っていたのに…白くお米を搗く技術がない…だとか、昔から日本の国は水田がきれいで、こう今の田んぼのように同じ背丈の稲がたわわに実っていたことだろうなぁ特に西日本のほうでは…と思っていたけども…どうやらちがうらしい。お米も今みたいに単一品種で作るとかじゃないから、田んぼの中はいろんな種類がミックスされていて背丈の違う稲が実り…さらに雑草の除去する薬品もないから雑草も生えていて…と今のような豊芦原の瑞穂の国といった風情ではない…しかも田んぼの治水が大変で水がありすぎて米ができない新潟県秋田県…なさ過ぎて稲かれて困ってるとこ…え〜!!今の米どころの県って昔からコメどころじゃないんだ!!とショック。さらに戦時中入隊すれば白い米が腹いっぱい食えるらしいという噂につられて入隊する貧しい青年たち…ああ!!お米を何気なく食べててごめんなさい!!これからは大事に大事に食べます!!一粒も残さないで…

ojisan さん | 埼玉県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さきん

    米というと他の農作物よりも気持ちが入ってしまって本来の姿が見えてこないところがあって、そこを明らかにしようという試みを感じた。品種や遺伝性の話が深く掘り下げられていて著者の専門色が強い。

  • Tomoichi

    私の父方にも母方にも、そして嫁さんの方も米農家はなく、住んでいた地域は耕地面積0。そう米だけでなく農業に一切関係しない世界で生きてきた。だから本書で語られる米作りや品種の変遷など全く知らない世界。改めて米と日本・日本人の関係を知る事ができ、また理系のアプローチがいいですね。

  • パトラッシュ

    日本人と米との関係を論じた本は多いが、主に米作の歴史や政治との関わりが中心だった。農学者の書いた本書は理系の視点から、従来の本では出てこない一味違った視点を提示する。稲作伝来や品種の誕生、米料理の定着を気象や土地の違いから分析し、水分配や害虫駆除、農具や品種の改良など文系研究者が見落としてきた事項にも目配りを怠らない。これらが積み重なって「米を腹いっぱい食べたい」という日本人の心性が形成されてきたとの主張に納得してしまう。歴史上初めて米をありがたがらなくなった現代人だが、その心身は米で作られているのだと。

  • ようはん

    日本といえばジャポニカ米であるが、大唐米と云われるインディカ米系の米が平安時代に流入していた事等、米に関して今まで知らなかった事実が多い。鮨のルーツも水田の登場により淡水魚が増えて食料になった背景があるのを知るとしっくりくる。

  • 翠埜もぐら

    米の生物学的なお話ではなく日本の歴史の中での米の種の変遷と立ち位置の変化についてのお話でした。ごく小さな共同体の中で始まった米作りは、国家主導の栽培作物に、貨幣に兵站に軍事物資と形を変え、現在やっと純粋で豊富な食料となったのに、ここへ来ての米離れで消費量が減ってきているって。日本人って食べるものに禁忌がほぼないので、たとえ主食であってもあっさり他のものに手を出すしなぁ。地球環境の変化も踏まえて今後の農業への提言もされていますが、「米と魚(淡水魚)」への回帰って、小骨の多い小型の淡水魚は扱いが大変だぞ。

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