木 こどものとも傑作集

佐藤忠良

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784834021110
ISBN 10 : 4834021114
フォーマット
出版社
発行年月
2005年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
27cm,29p

内容詳細

大きな木は何を考えているのかな。大きな木を絵に描くと、色々話をしてくれる…。「本物の絵を次世代の子どもたちへ」との思いから生まれた、日本を代表する彫刻家、絵本「おおきなかぶ」の画家が描く木への賛歌。

【著者紹介】
佐藤忠良 : 1912年、宮城県に生まれる。東京美術学校彫刻科を卒業。新制作協会創立当初より会員として活躍。1954年、第一回現代日本美術展賞を受賞。1958年、まねかれて中国、朝鮮を訪問。1960年、日本人の顔の連作に対して高村光太郎賞を受けた。1981年、パリのロダン美術館で、日本人として初めての個展。東京在住

木島始 : 1928〜2004。京都に生まれた。東京大学英文科卒業。詩人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アナクマ さん

    目に飛びこんできた堂々たる表紙デザイン。彫刻家、佐藤忠良のデッサン。文は木島始。2001年の作。◉おおきな木は そらが だいすきなのだ。みどりの はなびの まんなかに おおきな木は うたいながら たっている。折り畳みのページを広げると、のびのび大きな絵。枝のうねり、芽吹きなどの変化に富む色かたちの素描。◉けれども…寸詰まりの剪定痕や胴吹き・ひこばえ・露出根からも一目、これは公園の樹木…。自然の木のがいいなぁ、という感想は見当違いですね。そこが「がまん」の痕跡、木の「うた」ってわけで。

  • バニラ風味 さん

    木島さんの草稿展示を見て、そしてご自身がそれを読んでいる録音を聞きました。何回も考え、直し、削ってできた作品だと知ると、また、ぐっと伝わってくるものがありました。木をいろいろな方向、視点から見つめています。木の部分部分から、全体へ。そして、木の先にあるもの。木の感じるもの、木を見て感じるもの。ぐんぐん伸びようとする生命力を感じます。どちらかと言うと、大人向けかと思いますが、子どもにも、文と画の表現力の豊かさに感じるものがあることと思います。

  • 新田新一 さん

    詩人の木島始さんが文を担当し、彫刻家の佐藤忠良さんが絵を描いた絵本です。文も絵も詩的で力強く、美しくて読み手の心を包み込んで、励ましてくれます。造本上の仕掛けがあって驚いたのですが、木の持つ美しさを表現するのにぴったりだと感じました。モノクロの絵に木の芽が芽吹いて、緑色が少しずつ散りばめられていくところが、美しいです。散歩のときに、いろいろな木を見るのが好きです。平凡なものなのかもしれませんが、そこに立っているだけでほっとします。この絵本を読んで、木がますます好きになりました。

  • 魚京童! さん

    木。いいよね。木の上に寝っ転がって、うたた寝したい。

  • anne@灯れ松明の火 さん

    『大きなかぶ』の絵を担当した彫刻家・佐藤忠良さんの絵が見る者を引き込む。リアルで精緻な絵は本当に見事。木が大好きな相棒に今度教えてあげたい! 最後の仕掛け部分は、読み聞かせでも効果がありそう。いつか読んでみたい。(佐藤さんのご冥福をお祈りいたします)

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人物・団体紹介

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佐藤忠良

1912年、宮城県に生まれる。東京美術学校(現、東京藝術大学)彫刻科在学中に国画会展に初入選、国画会奨学賞受賞。39年、新制作派協会(現・新制作協会)彫刻部創設に参加。44年召集されて旧満州に渡り、翌年シベリアに抑留される。帰国後、市井の人々の素朴な美しさを表現した作風で制作を再開する。81年、パリ

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