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ISBN 10 : 4883034119
Content Description
ヘーゲルは、『法の哲学』の主題を「自由」であると語っている。国家、社会を哲学の立場から論ずるということは、国家、社会、そして文化一般を、人間とはいかなるものか、とりわけ人間の考える能力というものはどのようなものかという所にまで引きつけて検討することである。本書は、四角四面に構えて、国家、社会を論ずるということを逸脱した、読者の微苦笑を誘うような「人間通」ヘーゲルという側面を表面に取り出しつつ、難解きわめるヘーゲル『法の哲学』をときほぐし、その全体像を分かり易く解説し、本棚の奥で埃のなかに埋もれさせておくには余りにも惜しいと言うべき、豊穣かつ新鮮な知を提示する。
目次 : 第1部 近代国家の現実と哲学―ヘーゲル『法の哲学』を手引きとして(なぜ、今、ヘーゲル『法の哲学』か/ 『法の哲学』の基本/ 自然法と実定法)/ 第2部 ヘーゲル『法の哲学』(抽象法/ 道徳/ 人倫/ その後のヘーゲル『法の哲学』)
【著者紹介】
佐藤康邦 : 1944年、東京に生まれる。1973年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学(2005年博士(文学)号取得)。現在、東京大学名誉教授、放送大学客員教授。専攻、倫理学・哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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