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教育勅語を読んだことのないあなたへ なぜ何度も話題になるのか

佐藤広美

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784406061766
ISBN 10 : 4406061762
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
藤森毅 ,  

Content Description

目次 : 第1章 教育勅語を読んでみよう(315字の短文は三段に分かれている/ 国も道徳も天皇がつくった?/ 「御名御璽」と父母への「孝」/ 「夫婦相和シ」の驚く内容)/ 第2章 教育勅語は誰が書いたの?(明治政府、教育政策で揺れる―欧米化と天皇側近の逆襲/ キレ者、井上毅の登場―立憲主義と両立できるか?/ 軍隊、憲法、そして教育)/ 第3章 教育勅語の浸透と矛盾(異様な数分間―教育勅語はどのように浸透していったのか/ 内村鑑三不敬事件―声あげるキリスト者たち/ 石川啄木、島崎藤村―教育の本質を問う/ 執拗なやり直しと体罰―少国民世代の勅語体験/ 片手にサーベル、片手に勅語―植民地朝鮮で)/ 第4章 教育勅語はなぜ廃止になったの?(出発点は「ポツダム宣言」/ すったもんだの三年間―国内外の世論の中で/ 排除・失効の国会決議の意味は大きい)/ 第5章 戦後七〇年以上たった国会で史上最大の論戦!(「教育勅語は学校教育では使わない」/ 疑惑の森友学園、園児が教育勅語暗唱/ 政府、使用可能の答弁へ/ 立ちはだかった排除・失効決議/ 中身を議論すればするほど)

【著者紹介】
佐藤広美 : 1954年、北海道生まれ。東京家政学院大学教授、教育科学研究会事務局長。東京都立大学大学院博士課程満期退学、都立大助手、東京家政学院大学家政学部助教授を経て現職

藤森毅 : 1960年、東京生まれ。東京大学教育学部卒業(教育史教育哲学コース)。日本共産党文教委員会責任者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • zero1

    森友学園の系列、塚本幼稚園で園児が教育勅語を毎朝暗唱しているという映像は衝撃的だった。教育勅語は今の問題だ。何故なら与党は「家庭教育支援法」で教育の現場に勅語を持ち込もうとしているから。天皇制と神話を織り交ぜた世界こそ教育勅語。書いたのは誰か。48年に衆参両院で排除、執行が決議された。しかし近年「いいことも書いてある」という【再登場】を望む声が上がっている。男尊女卑につながり、時計の針を戦前に戻すようなことを許してはならない。本書を読むと、歴史を忘れることの愚かさを再認識できる。

  • katoyann

    教育勅語の特徴を分かりやすく解説した本である。起草者の一人である井上毅は実は「政府は国教・道徳を管制すべきではない」という立憲主義の立場にあり、天皇が教育勅語を「文部大臣を宮中に召して下賜する」という形で公表することに違和感を覚えていたのではないか、という推察が面白い。かくして教育勅語は、天皇に奉仕する臣民の徳目として神聖不可侵の文書となり、「一旦緩急アレハ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」とあるように、天皇のために戦争で命を捧げる臣民を育成するために利用された。塚本幼稚園問題まで言及されていて興味深い。

  • 樋口佳之

    なぜ何度も話題になるのか?著者の肩書からなんとなく想像される解答と意外な方向で食い違っていて、読後感が良かったです。勅語を何度も読んだ方でもOKでしょう。/「井上博士によって創められた東大文学部哲学科が、京都大学に比して萎靡不振を極めた原因は、井上さんが哲学者でも学者でもなく、又真面目な人間生活の追求者でも何でもなかったのに基づく」(安倍能成)うわ〜

  • トラッキー

    森友学園の系列幼稚園で園児に暗唱させていると話題になった教育勅語、昭和一桁世代の父母からも小学校時代に儀式のたびに校長が読み上げたと聞かされた教育勅語。ちゃんと読んだことがないので、この本のタイトルに誘われて読んでみた。父母に孝に、兄弟に友に、夫婦相和しという徳目については、現代にも通じるものがあるという見方もあるが、戦前の政治や教育に於ける教育勅語の位置付けを考えると、それぞれの徳目も全て天皇への滅私奉公に繋がっていることを改めて認識するにつけ、部分でも復活や活用は時代錯誤と、よくわかった。

  • Kyo

    「日本国にいるヒトが日本人としてのアイデンティティ(自国観)を持つこと。」 これ、とても重要。国観がないと、自分観ができにくい。混血の2世や3世の方々と話していた「私の母国どこの国でもない。どちらの国からも異人扱いされる」とまさに完全一致。 個人的には、第1章は理解でき、第2章もなるほど!だったが、の終わり方に?を感じ、第3章以降は共産主義の説明だった。言っちゃえば、読んでいて不愉快でした笑 時代錯誤と言うけれど、同時は戦争の時代。今とは違うのに、無理矢理当てはめて差別だの言う方が論点ズレといつも思う。

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