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いのちの森の台所 集英社文庫

佐藤初女

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087450729
ISBN 10 : 4087450724
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2013
Japan

Content Description

人のために働き、相手の喜ぶ姿が自分にとっての力になる。苦しみや痛みを抱えて青森県岩木山麓の「森のイスキア」に訪れる人たちを、心をこめた料理で迎える佐藤初女さん。「食はいのち、食材もまたいのち」と、国内のみならず、アメリカにまで講演に出かけておむすびを握るなど、積極的に出会いの場を広げている。四半世紀にわたって続く活動のすべてがつまった、人生の集大成というべきエッセイ。

目次 : 第1章 出あいは未来をひらく(いのちの森の台所/ いのちを受けとめる/ わかちあいの食卓 ほか)/ 第2章 みなさんとの「わかちあい」(森のイスキアのこと―奉仕のこころ/ 人づきあいの悩み―受け入れる/ 食の迷い―いのちのうつしかえ ほか)/ 第3章 おむすびの祈り(丸いおむすび/ 祈るように洗う/ お米が望む水加減 ほか)

【著者紹介】
佐藤初女 : 1921年青森市生まれ。小学校教員を経て79年より弘前染色工房を主宰。83年、自宅を改装して「弘前イスキア」を、92年、岩木山麓に「森のイスキア」を開設。悩み苦しんで訪れる人に食事を供し、受け入れてきた。95年、ドキュメンタリー映画『地球交響曲第二番』出演を機に活動が広がり、国内外での講演やおむすび講習会など多忙な毎日を送る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ほう

    青森の地に「森のイスキア」を建て、悩める人々に食事の大切さを伝えると共に、ただただ受容と言う活動をされていた佐藤初女さん。行間からおっとりとした語り口と、優しい手つきでおむすびを握っている様子が偲ばれる。救われた人達も多かったに違いないし、私もお会いしたかったなあと思う。

  • FOTD

    佐藤初女さんのことを知ったのはだいぶ前だが、著書を読む機会はなかった。偶然、古本屋で見つけた本を読むことができた。第1章は、いろんな人との出会いで「森のイスキア」ができたこと。第2章はQ&A形式で、人づきあい、食のこと、生きていくこと、について語られている。第3章はおにぎり。 人のために動けることが大切だと改めて思った。おにぎりを作ることは祈りだという話、心に響いた。今を生きることを大切にしなければ。。。 初女さんに会いたかったが、、、。 初女さんの意志を継いだ人にいつか何処かで出会うのを楽しみにしたい。

  • いとう・しんご

    読友さんきっかけ。主婦として、働き手として粘り強く歩み続けた、社交的で世話好きな女性の半生記。「私の声が聴こえるように感じていただけたなら幸いです」P16の「なら」、「おそばにいるだけでも良いと思います」P234の「おそば」など、今時は廃れてしまった日本語が心に沁みる。おにぎりの話しも感動的だけれど、人生相談的な部分については色々のご意見もありそうだなぁ、と思いました。

  • 織町

    “人が人を癒すことはできないと思うんですよ。本人が気づきを通して自ら変わらない限り、癒されることはないと思うんです。ただ、受け入れるようにしています。”イスキアの森の活動について初めて知りました。正直苦手だと思う部分もありましたが、先入観を持たずに人を受け入れるということ、大切なことや日常生活を疎かにしない、そういう部分にハッとした。ひとつひとつの動作に想いがこもっているからこそ、人の心を動かすのだろう。黒豆のおこわと梅干し作りは実践したい。いただいてる人生だと、忘れないように丁寧に生きていかないとな。

  • ダグラスまま

    真心込めて作った料理を通して病んだ人たちを助ける、森のイスキア。創立者の佐藤初女さんの本です。前半はイスキアができるまでの経緯、後半は初女おばあちゃんのQ&Aコーナーになっている。内容が、主人の女関係が…捨てた子供が…などと俗世にまみれた質問がたくさんあって、回答も食事でなんとかしろ以外にも、ほほぅという名言もあったりで面白かった。「食材は産地にこだわるべきみたいな、頭でっかちの人が作った料理っておいしくないんですよね(笑)」で大笑い。奉仕、感謝以外にも、いい具合に毒があって人間味があるなぁと感じました。

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