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進化には生体膜が必要だった 膜がもたらした生物進化の奇跡 シリーズ・生命の神秘と不思議

佐藤健 (理学博士)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784785351267
ISBN 10 : 4785351268
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
佐藤健 ,  

Content Description

生体膜…地球上のあらゆる生物は、まったく同じ構造の生体膜でおわれている。この膜を使ってエネルギーをつくり、物質輸送を行い、情報のやりとりをするのだ。この膜は何でも良かったわけではなく、この膜でなければ知的生命の誕生は見込めなかったのである。

目次 : 1章 生物と膜:そもそも定義に含まれている/ 2章 生物をつくる生体膜:みんな同じものを使っている/ 3章 生体膜の構造:この構造がすべてを決めた/ 4章 生物を動かすエネルギー:それには膜が必要だった/ 5章 原核細胞の進化:革命前夜/ 6章 真核生物の誕生:革命のはじまり/ 7章 物流システムの獲得:革命の立役者/ 8章 細胞小器官獲得の不思議:それは絶妙なタイミングだったのか?/ 9章 多細胞生物の出現:真核細胞だけが許された進化/ 10章 真核細胞誕生の確率:それは「奇跡」の可能性さえある/ 11章 生命の起源との関係:「ワールド仮説」との関係

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • haruka

    40億年の地球生物の歴史のなかで、真核細胞の誕生は「たった一度きりの大事件」だった。真核細胞は原核細胞とくらべてあまりにも複雑だが、その仕組みが徐々に獲得されていった形跡はまったくなく、進化の中間体が存在しないミッシング・リンクである。一度、しかもたった一種類の真核細胞へと進化を遂げたきり、別タイプの真核細胞も出現していない。地球のどこかで奇跡的な条件が同時にそろったとしか考えられず・・生体膜のふしぎな特徴をヒントに、そのすごい一瞬にせまっていく書。知的生命の誕生する確率ってとんでもなく低いんだろうな・・

  • maimai

    生体膜に関する様々な現象(特に膜輸送)の観点から、生物の進化において、生体膜が重要であることを論じている。膜間でのイオンの濃度勾配でATPを合成するため、細胞膜でしかこの反応を行えない原核生物は、多細胞化しづらかったのではないかという指摘は目からウロコだった。中高の生物では軽く扱われがちな生体膜の重要性について論じた良書。

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