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60年代のリアル

佐藤信(政治学)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784623062065
ISBN 10 : 4623062066
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
佐藤信 ,  

Content Description

60年代に、21世紀の若者の手は届くのか。「リアル」という根本的な問題意識を軸にして、60年代の世相を読み解きながら、現代の若者のあり方、これからの政治のあり方を逆照射する。

【著者紹介】
佐藤信 : 1988年奈良県生まれ。2011年東京大学法学部卒業。現在、東京大学大学院法学政治学研究科修士課程在籍。東京大学先端科学技術研究センター学内共同研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • かんがく

    10年代の東大院生が、60年代について書いた本。スカした文体がやや鼻につくものの、幅広い文献をもとに現代の若者視点で見た60年代論は刺激的。上京後の孤独や、大学の大衆化への不満を背景に、「肉体」「つながり」「リアル」を求めた若者たち。ジャズやマンガなどの文化面からも時代が捉えられており、興味が湧いた作品も多く紹介されていた。とりあえず当時の映画、小説などに触れていきたい。

  • 空箱零士

    「皮膚感覚(近づくことは出来るけど一緒にはなれない感覚)」をキーワードに、六〇年代の学生運動と一〇年代の政治感覚を論じている一冊。学生運動のデモや暴力を「皮膚」で感じ、ニコ動のコメントによる「ざわめき(動画のコメントによって解釈を変え続ける感覚)」を皮膚を経由して肉体的・精神的に生の実感を得る、その感覚で政治にコミットしようと提言しているが、個人的に身体論を「皮膚」という言葉で言い換えているだけの印象も受けた。論そのものに異論はないが、新規性のない「若者の政治語り」の域は出ていない、というのが率直な感想。

  • おおにし

    全共闘からずっと遅れた世代である私も60年代のキャンパスの空気がつかめなかったが、この若い大学院生の時代分析で当時の雰囲気を追体験することができた。著者が言うように当時の多くの大学生は革命を起こそうという動機は持っていなかったのだろう。きっと彼らはそこに集まれば何かが起きるかもしれないというワクワク感でデモに参加したのだろうと思う。もし私がその時代に居合わせたならデモの熱気と汗(もしかして警棒の痛打)を肌に感じて、リアルな自分を実感していたことだろう。60年代ってきっといい時代だったんだろうな。

  • ポカホンタス

    1988年生まれの東大大学院生による60年代研究。若い世代の視点で押し通されていて痛快。60年代のリアルを、既成の秩序の「ジャズ的破壊」による身体感覚(皮膚のざわつき)に見る、という観点は素朴すぎるが本質を突いていると思えた。そしてそれは現代の若者のもとめる「つながり」の感覚に直結する。今や若者たちは皮膚のざわめきというリアルを求めて「公」につながろうとしているという。ツイッターなどのネットコミュニティは川田順造が調査した無文字社会における口頭伝承の世界に近づいているという指摘も興味深い。

  • 筆者が(学部4年のときに)毎日新聞に連載した記事をもとにした本。60年代のあれらの運動も、自分と同じ「若者」が行ったもの、というある種の彼我の近さを軸にする形で考察を進める。肉体感覚の重要性とその変化が大変おもしろい。後半は2010年代に生きる「ぼくら」につなげる。末尾の文献紹介も充実。

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