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「世界遺産」の真実 過剰な期待、大いなる誤解

佐滝剛弘

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396111854
ISBN 10 : 4396111851
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2009
Japan

Content Description

世界遺産という言葉があまりに魅力的なために、その本来の意味が見えにくくなっている。本書では、思わず感心するような逸話や、知られざる現実を明らかにしながら、「世界遺産とは何か」についてわかりやすく語る。

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Book Meter Reviews

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  • makimakimasa

    96年放送開始のTBS番組がブームの嚆矢となった世界遺産。そもそものコンセプトは保護であって観光ではない。その登録基準は度々変更(特に06年は一新)。78年以降毎年30件前後が登録(多いと00年の61件、少なくて89年の7件)。イタリアは未登録の遺産候補がまだまだ沢山あるらしい。知名度の低い国宝との比較や、厳しいイコモス事前調査の緊張感、石見銀山と平泉の登録/落選の分かれ目など、舞台裏話が興味深い。巻末のお勧め世界遺産10件のうち、行った事あるのはサンマリノとスプリット。行ってみたいのはヤヴォル平和教会。

  • おらひらお

    2009年初版。あまり期待せずに読み始めたのですが、世界遺産の功罪などにも触れてあり、結構勉強になりました。とりあえず、今の日本の一県一世界遺産希望は違和感を感じざるを得ないですね。あと、役所主導のところも・・・。あと、オペラハウスなど新しいものでも世界遺産になるものがあることは全く知りませんでした。世界遺産に関心がある人はご一読を。

  • nonnomarukari(ノンノ〇(仮))

    世界遺産のシステムや登録に奔走する地方自治体と国等について主に描かれている。富士山についてはゴミ問題云々で自然遺産として世界遺産入りできないと世間では言われているが、実際は自然遺産としての価値が他の世界にある山と比べて特色というものがないからだといわれているのには驚いた。あんなにゴミゴミと騒いでいたのはどういうことだ?

  • 世界遺産登録にまつわる国・行政・国民の期待や誤解を書いた本。まあ内容自体はテレビや新聞報道で既に報じられている内容より少し深い入りした程度という印象で初心者向きで読みやすいとは言える。ただ平泉の追加登録の経緯や石見銀山での環境保護活動、専門家で構成されるイコモスに対する外交官で構成された世界遺産委員会の特徴などなど面白い話もある。著者自身は世界遺産専門の教授とかではなく世界遺産にたくさん行ったテレビディレクター。一般目線からの苦言も悪くないが、個人的には専門家の提言を読みたかったのでちょっと違った。

  • 二分五厘

    地元に『石見銀山』がある。地元にとっては遠足などで馴染みの場所だったが、ある日突然降ってわいたような世界遺産狂想曲が吹き荒れた。暫定リスト登録から申請、事前審査で記載延期、しかし委員会で逆転記載。小さな田舎町は世界遺産特需で観光客が溢れた。でも実際は見るべき目ぼしい遺跡があるわけではなく、何本かの坑道跡と町並み程度。数時間滞在では楽しめることもなく、早々に『がっかり観光地』の烙印が……。落ち着いてきた今こそ、「分かりにくいからこそゆっくり」見直さなきゃ。世界遺産は観光地の単なる箔付けではないのだから。

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