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自由とは何か 講談社現代新書

佐伯啓思

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784061497498
ISBN 10 : 4061497499
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2004
Japan

Content Description

イラク問題、経済構造改革論議、酒鬼薔薇事件…。「個人の自由」は本当に人間の本質なのか。自由にまつわる諸問題に鋭く切り込み、現代社会の抱えている病理に迫る。現代の自由の問題を様々な視点から問い直す1冊。

【著者紹介】
佐伯啓思 : 1949年奈良県生まれ。東京大学経済学部卒業、同大学院経済研究科博士課程単位取得。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は社会経済学、社会思想史。『隠された思考』(筑摩書房、サントリー学芸賞)、『「アメリカニズム」の終焉』(TBSブリタニカ、東畑記念賞)、『現代日本のリベラリズム』(講談社、読売論壇賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • (haro-n)

    自分なりに記憶にとどめたいことを纏める。公共性や正義等についてかじっているうちに、自由って何なのか分からなくなり出会った本。バーリンの二つの自由の概念や多元主義を知る。また、現代の自由がよって立つ基本として@価値についての主観主義(価値は主観的なもの)→権利の、価値に対する優位A中立的な国家(価値の領域に国家は介入せず)B自発的交換の論理(個人の社会的活動は基本的に個人間の自発的な相互作用から成る)の3つの前提についても理解。援助交際を具体例に、この前提に立つリベラリストは、援助交際を認めなくてはならない

  • ふみあき

    「自由とは何か」というタイトルだけど、とどのつまり現代リベラリズム批判の書。著者に言わせれば、一般的に対極に位置するとされるリベラリズムとリバータリアニズムも一つ穴のむじなで、価値や善を語ることを放棄した政治思想の行き着く先はニヒリズムだと言う。著者は自由も平等も生命尊重も否定し(これらは「手段」であって「価値」ではないらしい)、代わりに保守主義者らしく運命愛や仁義を掲揚する。うーん……。20年近く前に刊行されて、今なお増刷されているロングセラーの本書だが、個人的にはあまりピンと来なかった。

  • KAKAPO

    あとがきで、佐伯啓思氏ご自身が「本書で、うねうねとあぜ道を歩くかのように論じことを、もう少し体系的に論じたいと思うけれど…」書いているように、読者の一人としては、自問自答の軌跡を歩かされた疲労感が半端ない…しかし、マイケル・J・サンデル教授の<正義>とは何か?という問いと同じように、答えのない(コンテキストによって変化せざるを得ない)課題に果敢に挑み、導き出した(現時点での)結論に向かって読者を誘うガイドとしての役割を果たしている。頂から見下ろす景色は、雲に阻まれ鮮明とは言えないけれども、達成感はあった。

  • 樋口佳之

    この「死者への責任」は、先ほども述べたように「共同社会に対する責任」と言い換えることもできる。もっと具体的には「国に対する責任」ということもできよう。/ここ意図的な飛躍あるでしょう。/

  • 双海(ふたみ)

    侏儒の言葉(芥川龍之介)の次の一節を思い浮かべながらの読書でした。「自由は山巓の空気に似てゐる。どちらも弱い者には堪えることは出来ない。」「自由主義、自由恋愛、自由貿易、――どの「自由」も生憎杯の中に多量の水を混じてゐる。しかも大抵はたまり水を。」

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