Books

経済学の犯罪稀少性の経済から過剰性の経済へ 講談社現代新書

佐伯啓思

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062881715
ISBN 10 : 4062881713
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2012
Japan

Content Description

私たちが、誤った「思想」を信じ続ける限り、危機からは脱出できない。日本を代表する知性が、経済学の源流、貨幣の誕生まで遡り、危機の本質に迫る知的興奮の書。

目次 : 第1章 失われた二〇年―構造改革はなぜ失敗したのか/ 第2章 グローバル資本主義の危機―リーマン・ショックからEU危機へ/ 第3章 変容する資本主義―リスクを管理できない金融経済/ 第4章 「経済学」の犯罪―グローバル危機をもたらした市場中心主義/ 第5章 アダム・スミスを再考する―市場主義の源流にあるもの/ 第6章 「国力」をめぐる経済学の争い―金融グローバリズムをめぐって/ 第7章 ケインズ経済学の真の意味―「貨幣の経済学」へ向けて/ 第8章 「貨幣」という過剰なるもの―「稀少性の経済」から「過剰性の経済」へ/ 第9章 「脱成長主義」へ向けて―現代文明の転換の試み

【著者紹介】
佐伯啓思 : 1949年奈良県生まれ。東京大学経済学部卒業。同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。著書に『隠された思考』(筑摩書房、サントリー学芸賞)、『「アメリカニズム」の終焉』(TBSブリタニカ、東畑記念賞)、『現代日本のリベラリズム』(講談社、読売論壇賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • KAZOO

    佐伯先生による2012年当時の世界経済あるいは日本経済についての評論をまとめたものです。構造改革には批判的ですが私はそれなりの効果があったのではないかという気もします。経済学についてはかなり批判的な先生もアダム・スミスやケインズなどを引き合いに出されてその評価についても述べられています。経済成長についての考え方についてはかなり同感しました。私にとっては非常に向学心をそそられる本でした。

  • えちぜんや よーた

    最近のリーマンショックにはじまる、 金融資本主義や、政治哲学・経済思想の問題など、 著者の佐伯先生は、「ビッグワード」からの問題提起を行っています。 読んでいると、これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学の 著者のマイケル・サンデル先生や、世界の99%を貧困にする経済の著者である、 ジョセフ・スティグリッツ先生の考えと、似ているような気がします。 三人とも、「国家」・「市場」以外の、第三勢力の台頭を考えておられるからです。

  • もりやまたけよし

    タイトルは過激です。現在の主流経済学の理論の前提となっているものに対する挑戦書となっています。経済学の前提は希少性のある資源の配分だとして、それはある意味、その理論の信仰を強制していると。イデオロギーが前提にあるというあたりが一番言いたいところのようです。経済学は宗教か?

  • 大先生

    凄いタイトルですね(笑)本書に「犯罪」の話はなく、あくまで「(市場競争中心の)経済学」を批判する内容です。キーワードは「過剰性」。【金融市場は活発で「過剰な資本」が流通し、実物市場では「過剰な生産」が生み出されている。前者ではバブル、後者ではデフレが発生し、それらが共存するという奇妙な現象が起きた。成熟社会では、成長に必要な需要・欲望は形成されない。脱成長主義(=低成長前提)の社会で「善い社会」を構想していくしかない。具体的には、安全・安定を確保し、文化・教育・地域に配慮した社会】

  • 魚京童!

    金だー、金だー。すべては金だ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items

この商品が登録されてる公開中の欲しい物リスト