石の肺 僕のアスベスト履歴書 岩波現代文庫

佐伯一麦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784006023270
ISBN 10 : 4006023278
フォーマット
出版社
発行年月
2020年10月
日本
追加情報
:
300p;15

内容詳細

著者を襲うアスベスト曝露による胸膜炎。喘息の大発作。止まらぬ咳、熱、重い疲労感。不安と鬱…。自身の電気工時代の体験を振り返り、被害の最前線を再び歩いた作家が、職人仲間の肉声を交えながら「静かな時限爆弾」と呼ばれるアスベスト禍の実態を明らかにする。苦しみ続ける被害者の訴えと、この国と社会の姿を記録した傑作ノンフィクション。

目次 : 序章 国の指導で吹き付けた/ 第1章 電気工になった日/ 第2章 二足の草鞋を履く/ 第3章 ヤバイ現場/ 第4章 むなしき除去工事/ 第5章 アスベストとはなにか/ 第6章 時限爆弾はいつか目覚める/ 第7章 何をいまさら/ 第8章 アスベスト禍の原点を訪ねて/ 第9章 どこにでもある不滅の物質/ 終章 親方との一夜

【著者紹介】
佐伯一麦 : 作家。1959年仙台市生まれ。仙台第一高校卒。週刊誌記者、電気工など様々な職に就きながら、84年「木を接ぐ」で海燕新人文学賞。小説に『ショート・サーキット』(野間文芸新人賞、講談社文芸文庫)、『ア・ルース・ボーイ』(三島由紀夫賞、小学館P+D BOOKS)、『遠き山に日は落ちて』(木山捷平賞、集英社文庫)、『鉄塔家族』(大佛次郎賞、朝日文庫)、『ノルゲ』(野間文芸賞、講談社文芸文庫)、『還れぬ家』(毎日芸術賞)、『渡良瀬』(伊藤整文学賞。以上、新潮文庫)、『山海記』(芸術選奨文部科学大臣賞、講談社)他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ばんだねいっぺい さん

    遅まきながら、これで佐伯さんを知った。仕事柄、報告ものでアスベストを勉強して以来、恐れつつももっと、知りたくて手に取った。これだけじゃない。PCBもまた他のものもばら蒔かれて、取り返しがつかなくなっている。祈り、そしてコツコツとやっていかなければならないと思っている。

  • K T さん

    過去胃がん罹患率が日本は高かったが、現在大腸癌や肺がん罹患が上がっている。 大腸がんは食生活の欧米化と家畜に与えられた抗生剤、加工食品の食品添加物で理由はつく。 肺がんの原因にタバコが悪玉に上がっているのはスケープゴードなのだ。 本当は環境中に漂うアスベストの方が原因かもしれない。 タバコを口にしたことがないはずのあの女性の先輩はどうして肺がんになって亡くなったのだろう。 コロナ禍でマスク生活はアスベストによる中皮腫を減らしたい政府の思惑があるのではないか? 読んでいて何度も休まなければならないほど辛い本

  • yoyogi kazuo さん

    新潮文庫のを読んだ。前半の個人史が私小説と重なって興味深いが、後半は社会的意義のある一級のルポタージュになっている。解説にもある通り、佐伯文学の副読本として必須の作品といえる。

  • doorknob さん

    筆者は小説家として認められたかったのかもしれないが、傑作ノンフィクションと持ち上げられるのには違和感を感じる。苦しい思いを抱えながら生きている人がいるということを思い、その気持ちに寄り添いたい。

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人物・団体紹介

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佐伯一麦

1959(昭和34)年7月21日生まれ。宮城県出身。1990年『ショート・サーキット』で第12回野間文芸新人賞受賞。1991年『ア・ルース・ボーイ』で第4回三島由紀夫賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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