基本情報
内容詳細
著者を襲うアスベスト曝露による胸膜炎。喘息の大発作。止まらぬ咳、熱、重い疲労感。不安と鬱…。自身の電気工時代の体験を振り返り、被害の最前線を再び歩いた作家が、職人仲間の肉声を交えながら「静かな時限爆弾」と呼ばれるアスベスト禍の実態を明らかにする。苦しみ続ける被害者の訴えと、この国と社会の姿を記録した傑作ノンフィクション。
目次 : 序章 国の指導で吹き付けた/ 第1章 電気工になった日/ 第2章 二足の草鞋を履く/ 第3章 ヤバイ現場/ 第4章 むなしき除去工事/ 第5章 アスベストとはなにか/ 第6章 時限爆弾はいつか目覚める/ 第7章 何をいまさら/ 第8章 アスベスト禍の原点を訪ねて/ 第9章 どこにでもある不滅の物質/ 終章 親方との一夜
【著者紹介】
佐伯一麦 : 作家。1959年仙台市生まれ。仙台第一高校卒。週刊誌記者、電気工など様々な職に就きながら、84年「木を接ぐ」で海燕新人文学賞。小説に『ショート・サーキット』(野間文芸新人賞、講談社文芸文庫)、『ア・ルース・ボーイ』(三島由紀夫賞、小学館P+D BOOKS)、『遠き山に日は落ちて』(木山捷平賞、集英社文庫)、『鉄塔家族』(大佛次郎賞、朝日文庫)、『ノルゲ』(野間文芸賞、講談社文芸文庫)、『還れぬ家』(毎日芸術賞)、『渡良瀬』(伊藤整文学賞。以上、新潮文庫)、『山海記』(芸術選奨文部科学大臣賞、講談社)他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ばんだねいっぺい さん
読了日:2021/03/29
K T さん
読了日:2021/10/13
yoyogi kazuo さん
読了日:2021/06/27
doorknob さん
読了日:2024/04/08
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人物・団体紹介
佐伯一麦
1959(昭和34)年7月21日生まれ。宮城県出身。1990年『ショート・サーキット』で第12回野間文芸新人賞受賞。1991年『ア・ルース・ボーイ』で第4回三島由紀夫賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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