ゴダール原論 映画・世界・ソニマージュ

佐々木敦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103328926
ISBN 10 : 4103328924
フォーマット
出版社
発行年月
2016年01月
日本
追加情報
:
269p;20

内容詳細

ジャン=リュック・ゴダール監督の3D作品『さらば、愛の言葉よ』に刺激を受け、起動した批評装置。全69分の上映に伴走しつつ、思考は過去の作品群へ飛び、芸術一般へと拡張され、遂には我々の世界認識をも揺さぶる。ジョナサン・クレーリー/赤瀬川原平/マルセル・デュシャンをはじめ、古今東西の知見を動員して挑む渾身の長編批評「ジャン=リュック・ゴダール、3、2、1、」のほか、『カルメンという名の女』のワンシーンからこの監督独自の映像と音響の関係性を炙り出す「彼のソニマージュ」、『新ドイツ零年』を題材にゴダールと著者自身にとっての最後の言葉を探る「ONEn+」を収録。映画批評が、今こうして生まれ変わる。

目次 : 彼のソニマージュ/ ジャン=リュック・ゴダール、3、2、1、/ ONEn+

【著者紹介】
佐々木敦 : 1964年生まれ。批評家。音楽レーベルHEADZ主宰。早稲田大学文学学術院教授。ゲンロン「批評再生塾」主任講師。文学、音楽、演劇、映画ほか、諸ジャンルを貫通する批評活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 踊る猫 さん

    これが貶し言葉にしか聞こえないのは承知の上で書くが、「リセの学生」の書いた論文のような本だと思った。狂っていないし、ドライヴ感も大人し目。定石を踏んで、そこから更に「自分の言葉」「自分の論理」でゴダールに挑もうとする姿勢が見える。そこに好感を抱いた。ゴダールは今やインテリ御用達の映画監督だが、そんな風にゴダールを自分に箔をつけるために語るのではない、心底彼を尊敬している姿勢が伺えるのだ。この分析、佐々木は(はっきり言うが)負けていると思う。しかし、東浩紀がデリダに負けたのを目撃した時にも似た感動が存在する

  • しゅん さん

    ゴダールの3D映画『さらば、愛の言葉(Adieu au language)』の解読を中心に、実は19世紀から続く3D技術の歴史を紐解きながら、映画における視覚的条件を分析する。ゴダールは映画の条件に人一倍敏感で、だからこそ映画に反抗し続けた。本書は、ゴダールの作家的特徴を、説得力を持って示している。

  • koji さん

    関心領域から外れたので、半分まで読んで図書館に返却します。この批評は、JLGの映画を観ながら、言葉、音、映像をじっくり体に染みこませながら読んでいくものですね。いずれ挑戦します。本書の中では、赤瀬川源平のステレオ視の例が分かりやすく印象に残りました。

  • gu さん

    この人の評論はいつも読後感が良いのだけど、それは読む、聴く、観ること(あるいは書く、演奏する、撮ること)といった各ジャンルの根本の動作の喜びから論を組み立てているからなんじゃないかと思った。(あとはまあ基本的に面白いものを褒めるってスタンスだからかもしれないけど)

  • wyeth2014 さん

    佐々木敦の評論はいつも対象を淡々と解剖する医者みたいに書かれている印象だったけど、この本は違う。グイグイと進む考察にはドライブ感がある。ゴダールの『さらば、愛の言葉よ』を観た時の衝撃に触発されて書かれた「即興風」の評論3編。映画を仔細に分析しながらソニマージュについて語り、3Dの視野闘争について語り、ゴダールの他の作品との関連を語り、その象徴的な意味を語る。雑誌連載時に当初予定の倍の長さになったという文章からは確かな熱気を感じる。面白かった。

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佐々木敦

1964年、愛知県生まれ。思考家/批評家/文筆家。音楽レーベルHEADZ主宰。映画美学校言語表現コース「ことばの学校」主任講師。芸術文化のさまざまな分野で活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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