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歌舞伎町に沼る若者たち 搾取と依存の構造 Php新書

佐々木チワワ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569858654
ISBN 10 : 4569858651
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
February/2025
Japan

Content Description

なぜ若い女性がホストクラブにハマるのか? 歌舞伎町に精通するライターが、夜の街をめぐる若者の搾取と依存の構造を解き明かす。

【著者紹介】
佐々木チワワ : ライター。2000年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。高校生の頃から歌舞伎町に足を運び、トー横キッズやホストなどの現場を取材し、「歌舞伎町の社会学」を研究。自身もホスト通いを重ね、消費者としても参与観察を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    若い頃に歩き回った歌舞伎町は男の世界であり、女は明らかに風俗か水商売関係ばかりだった。しかし今はホスト目当ての若い女性が出入りし、ホス通い資金目的の立ちんぼが出るまでに変貌したらしい。女性向け風俗業が主流となった理由を、ホス狂い経験のある著者は「浪費の形で女の承認欲求を満たす」点から説明する。ルッキズムの進む社会で自己肯定感の低い女が、ホストに浪費して見栄と安心を買うわけだ。救いのない共依存関係だが、ホストの男も沼る女も絶えない現状こそ、若者に生きる満足を与えられなくなった日本の現実を如実に証明している。

  • mana

    Audible。ホストが客から搾取するための構造が出来上がりすぎている。投資ですね。心理学的にホストと嬢の依存関係の分析するのもおもしろそうだが、大真面目に院で研究はできなさそうだなw

  • fwhd8325

    いつの頃から、歌舞伎町はホストの町になってしまったようだ。私の若い頃から、ここは欲望の町だったから、それに驚くことはない。著者は自らもホストに狂った時代があったことを語っている。これ以上、熱中することができるものがあるかとも言う。一種の熱病のように欲望は冷めていくのだと思う。そして、新たに熱病に罹る者たちがいる。それが、この町の掟のように感じる。ここに着目した著者は見事だと思う。

  • shikada

    ホス狂いの経験がある著者が、フィールドワーク的に歌舞伎町のホストと、それに沼る女性たちの生態を解説する一冊。悪意あるホストが女性を騙して大金を取る…という単純な図式は成り立たず、ホストは営業中はもちろん、オフの時間も常にLINEを返し、オフの姿をSNSで発信し、客とデートしたり泊まったりして客に「還元」する。これ時給換算だと厳しい人も多いのでは…と思った。消費することでしか自己を承認できない人は歪んでいると思うが、歌舞伎町って街がその歪みを受け入れているのも確か。ホストのセカンドキャリアが気になる。

  • sheemer

    染井為人の「歌舞伎町ララバイ」は全体として非常に雑な印象があるが(読後感想あり)、もう少し歌舞伎町の姿を知りたいと思い。こちらを聞き読みした。高一から歌舞伎町に通い、ホストに貢ぎながら大学の卒論を元に書き上げたという本書。内部を知る人の視点でさまざまな歌舞伎町の構成要素が語られる。特にホストとその客の関係、それが発生し成立し維持される要素など。ながらな聞き読みであったが「〜ララバイ」の背景要素をいくらか知れたように思った。自分はゴールデン街の特定の店にしか行かないのだけれど。

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